サッカーを通じてマネジメントのポイントを理解するVol4の記事です。Vol3は試合後編です。こちら

目次

  • サッカーからマネジメントが学べる理由
  • 鹿島アントラーズが史上初の3冠をできた秘密から学べることは?

マネジメント

サッカーからマネジメントが学べる理由

サッカーを通じてマネジメントが学べるポイントは、以下の9つがあります。

  1. チームワークの重要性:サッカーは11人の選手で成り立っており、連携と協力が求められます。企業のマネジメントでも、部門間の連携やスタッフ間の協力が不可欠です。
  2. リーダーシップ:キャプテンや監督がリーダーシップをとり、チームを牽引します。これは、企業のリーダーやマネージャーの役割に似ています。
  3. 戦略とタクティクス:試合ごとに相手の特性や弱点に応じて戦術を組む必要があります。これは、ビジネスの戦略計画に似ている点があります。
  4. 資源の最適な活用:サッカーでは、選手のポジションや交代戦術を適切に選ぶことが大切です。企業では、人材や資金、その他のリソースを適切に配置・活用する能力が求められます。
  5. 継続的な学習と改善:サッカー選手やチームは、試合や練習を通じて常に成長し続ける必要があります。これは、企業の絶え間ないイノベーションや改善活動と共通しています。
  6. 危機管理:試合中には突発的な事態や誤算が生じることも。それをどのようにカバーし、逆転するかが求められる。これは、ビジネスの危機管理と似ています。
  7. コミュニケーションのスキル:選手同士、そして監督やコーチとのコミュニケーションは、試合の流れを良くするために非常に重要です。企業におけるコミュニケーションの重要性と同様です。
  8. 結果を出すプレッシャー:選手たちは勝利のためにプレイしますが、そのプレッシャーは企業の結果を求めるプレッシャーと似ています。
  9. ステークホルダーとの関係:ファン、スポンサー、メディアなど、多くのステークホルダーとの関係を築く必要があります。企業も顧客、株主、メディアなどのステークホルダーとの関係を築く必要があります。

鹿島アントラーズが史上初の3冠をできた秘密から学べることは?

参考動画:【黄金期】秋田豊が語る鹿島が史上初の3冠をできた秘密

  • 本動画は、鈴木啓太 / Keita SuzukiさんのYoutube動画です。この動画では以下のようなことを秋田さんが語っています。
  • 日本代表としての経験:秋田選手は日本代表としてのキャリアを振り返り、特にワールドカップ出場の重要性と感動を語っています。ワールドカップ出場を「歴史の扉を開ける」と表現しています。
  • ワールドカップの試合と心境:秋田選手はワールドカップでの試合について語り、特にアルゼンチン戦での心境や体験を語っています。試合前の緊張感や、ピッチに立った時の感覚について詳細に述べています。

マネジメントに活かせると捉えた部分

 Q.なぜ鹿島アントラーズは、何度もタイトルが獲れたのか?
 A.「鹿島が、これだけ数多くのタイトル取れたのかという、その時のメンバー、環境など状況によってサッカーを変えられるから」

 秋田選手はこのように語っています。

学びのポイント

  • 組織の柔軟性
    「その時のメンバー、環境など状況によってサッカーを変えられる」という部分は状況や環境に合わせて戦略やアプローチを変える柔軟性の重要性を示しています。企業も市場の変動や技術の進化、顧客のニーズの変化に応じて戦略を見直す必要があります。

  • 人材の活用
    「その時のメンバー」という部分から、所属するメンバーのスキルや特性に応じて戦略を組むことの重要性が読み取れます。企業もその時点での社員の能力や特性を最大限に活用し、彼らの強みを生かす戦略を採ることが大切です。

  • 外部環境の認識
    「環境」という言葉が出てきていることから、外部環境の変動を常に認識し、それに対応する能力が重要であることがわかります。企業のマネジメントにおいても、外部環境の変化に敏感であり、それに適切に対応することが成功への鍵となります。

  • 変革の意識
    「サッカーを変えられる」という部分は、必要に応じて自らを変革し、進化する意識が強いことを示しています。企業も同様に、常に自社のビジネスモデルや組織の構造を見直し、必要に応じて変革を進めることが求められます。

まとめ

  • 「その時のメンバー、環境など状況によってサッカーを変えられる」という考え方は、企業のマネジメントにも深く関連しています。この考え方の中心には、前の項目であげた組織の柔軟性や人材の活用、環境の認識、そして変革の意識が含まれています。

  • この考えをさらに進化させ
    「マネージャーがメンバーの価値観を理解すること」
    という観点を取り入れると、更に深い洞察が得られます。

  • メンバーの価値観を理解することで、マネージャーはそれぞれのメンバーが最も活き活きと働ける環境や役割を見極めることができます。これは、秋田さんが言ってる「その時のメンバーで」という部分から推察できます。メンバーの価値観を最大限に生かすための戦略が、成功要因であったと捉えることが出来ます。関連ページ:価値観とは

  • また、メンバーの価値観を理解することは、組織全体のコミュニケーションの質を向上させ、よりスムーズな意思決定や変革を進めるための基盤となります。特に変化の激しいビジネス環境下で、マネージャーがこのような深い理解を持つことは、組織の適応力を高め、持続的な成果を生み出すための鍵になると考えています。関連ページ:価値観を特定するための手順