理想をチームの共通認識にするための考え方(書籍:チームのことだけ、考えた/サイボウズ 青野さん)
書籍:チームのことだけ、考えたからの学び
理想を定量的に表現することの問題
- 定量化によって大きくずれることはないが、測定しやすい指標をおいがちになり、そもそも果たしたかった目的と乖離するリスクがある
- 定量化の目標ではメンバーの共感を呼び、やる気を引き起こしてくれるとは限らない。
- ドラッカー「社会的な事象の中で真に意味のあるものは定量化になじまない」
解決する手段=コンセプト
‐ コンセプトは、「誰に」「何を言わせたいか」
‐ たとえば、「使いやすい」という訴求を打ち出したとしても、使いやすさは人によって異なる。初心者にとっての使いやすさは、最低限のことを迷わずにできることになるだろうが、上級者にとっての使いやすさは、複雑なことが最小ステップでできることだったりする。そのため、「誰に」の要素が必要となる。
‐ 「使いやすい」というよくある言葉は、解釈の相違を生みやすい。より具体的でより共感できる理想の言葉を使わなければ、多様性のある組織においては共通認識に出来ないリスクが高まる。
1つに絞り込めない場合の対処方法
‐ プロダクトの提供価値が複数の人に影響を及ぼす場合には、複数のコンセプトをつくり優先度をつける
‐ たとえば、経営者、IT部門の部門長、IT部門の担当者という3つの役割に対するコンセプトがある場合には、6:3:1など優先度をつけて、認識を合わせる。