未経験でエンジニア職に応募するならポートフォリオの"数"が大事です
To.これを読んでくれている皆さま
いつもお世話になっております。北山です。
今回は、未経験からエンジニアへの就業サポートを行っていた経験から
みなさんへのアドバイスをお伝えします。
エンジニア経験ありで転職を検討している方にも、
経験年数が少なくて自信が持てない…… という方にはぜひ読んで欲しいです。
エンジニア職に応募するならポートフォリオの"数"が大事です
未経験でエンジニア職に応募しようとしている方に最もよく聞かれる質問が
「どんなポートフォリオを作ればいいですか?」
です。
少し、例え話をしましょう。
長距離自動車運転手として求人を出しているAさんがいるとします。
ケース1
A「運転経験はどれぐらいですか?」
B「はい!先々月免許を取得しまして、先月九州から北海道まで6日で往復しました!」
A「素晴らしいですね。他にはありますか?」
B「他は乗ってないですね」
A「ありがとうございます」
ケース2
A「運転経験はどれぐらいですか?」
C「はい、先々月免許を取得しまして、片道20kmほどの道のりをほぼ毎日乗っています」
A「なるほど。長距離移動の経験はありますか?」
C「先日、片道100kmほど東北自動車道を使って旅行に行ってきました」
A「ありがとうございます」
みなさんがAさんだったとして、BさんとCさん、どちらを採用したいでしょうか?
長距離移動の経験としてはもちろんケース1のBさん方が実績があるように見えますが、
安心して仕事を任せられそうなのはケース2のCさんではないでしょうか
エンジニア採用の現場でも、基本的な採用の方向性としては上の例えとそんなに変わりません。
どんなに素晴らしい出来のポートフォリを用意したところで、
それ単品で勝負するのはなかなか分の悪い戦いとなってしまいがちです。
もちろん、アプリを開発し、iOS/Android でリリースし、10万ダウンロード行きました!
とかだと話は違ってきますが、そこまでやるのはなかなかに大変ではないでしょうか?
そもそも、そこまで一人でやれるなら就職を目指す必要がない気もします(笑)
となると、就職を目指したポートフォリオ作成においては
"どんな"ポートフォリオを用意するかに悩んで手を止めるよりも、
ひたすらに手を動かして"数"を用意する方が事を有利に運びやすいという話です。
「どんなポートフォリオを作ればいいですか?」
という質問そのものがナンセンスである、という話ですね。
どうやって"数"を用意するのか
エンジニアの成果物は基本的に「海鮮丼」です。
また例え話をします。
Dさんは海鮮丼が作りたかった。
ある日、マグロを乗せて醤油をかけただけの丼を作りました。
次の日、づけにしたマグロを乗せた丼を作りました。
次の日、づけにしたマグロとサーモンを乗せた丼を作りました。
次の日、づけにしたマグロとサーモンと卵焼きを乗せた丼を作りました。
次の日、づけにしたマグロとサーモンと卵焼きとブリの刺身を乗せた丼を作りました。
次の日、づけにしたマグロとサーモンと卵焼きとブリの刺身を乗せた丼に紫蘇といくらを乗せました。
次の日、づけにしたマグロとサーモンと卵焼きとブリの刺身を乗せた丼に紫蘇といくらを乗せガリを添えました。
1週間で、かなり見栄えのする海鮮丼ができましたね。
ここまでできれば、街中で売ってるものと具に関しては大差ないでしょう。
エンジニアの成果物=ポートフォリオも同じです。
最初はToDoアプリとかから入りますよね。いいんです。
次はToDoアプリに締め切りを設定できるようにしましょう。
次はカレンダーとToDoが確認できるようにしましょう。
次はカレンダー上にToDoの締め切りが表示されるようにしてみましょう。
次はログイン機能も作ってみましょう。
次はログインしてToDoを作成すると保存され、ログアウトしてログインし直すと復元できるようにしましょう。
次はカレンダーに予定を入れられるようにしてみましょう。
次は同じアプリ/サービスを使っている人にカレンダーの予定やToDoに招待できるようにしてみましょう。
次はログインしている人どうしでメッセージのやりとりをできるようにしてみましょう。
次は……
というように、どんどん豪華な海鮮丼(?)を作っていけるものです。
どうしても追加する機能が思い浮かばない人は、
世の中に既にあるサービス(上の例だとGoogleカレンダー/Googleハングアウト)を例にして
自分の作れそうなところから作っていくといいです。
「Larabel サービス開発」「Rails サービス開発」「React サービス開発」「Flutter アプリ開発」なんかで
Google 検索すればチュートリアルみたいなものはいくらでも出てくるので、
それを足掛かりにして作ってみるのもいいでしょう。
ここで大事なのは、
毎回新規アプリ(サービス)として作り始める事 です。
Larabel であれば
composer create-project laravel/laravel myapp
Rails であれば
rails new myapp
React であれば
yarn init -y
Flutter であれば
flutter create myapp
毎回新規アプリとして作り始め、
前回やった事をもう一度やりながら、今度は機能追加をする。
このようにする事で、前回やったところの復習にもなりますし、
「あれ?ここはもっとこうした方がいいな」なんて閃きも出てきます。
「自分でサービス/アプリ開発をしていて得た学びを教えてください」
みたいな面接での質問の対策にもなりますね。
見た目も、毎回ちょっとずつ(色やラインの装飾など程度)変えていきましょう。
10こや20こ作れば、作り出す前の自分と比べて圧倒的な成長を感じられるはずです。
そして、"数"を用意していくうちに1つくらいはキラリと光る何かが用意できるものです。
質より量。量の中にこそ質が生まれる。
エンジニア採用では、「〜経験n年以上」といった応募条件をよくみかけます。
これは、経験年数という条件によって一定の作業量経験の担保を期待しているからです。
ですので、未経験から転職したい方はこの「一定の作業量経験」を
ポートフォリオによってアピールするのが採用担当の目にとまる秘訣です。
また、どんなに素晴らしいポートフォリオを作ったとしても
それが刺さる企業、刺さらない企業は絶対に出てきます。
数を用意する、というのは応募した企業に用意したもののどれか1つでも刺さればいい、という強みもあります。
ポートフォリオを作っている人の中のでこれを読んでくれた方は、
ぜひ今日から"数"を意識してみてください。
みなさんの転職成功報告をお待ちしています。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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北山