「士業やコンサルは、月額いくらが適正なのか?」という相談が何回かあったので、シェアします。
なんとなく「月に10万で契約したい」くらいのふわっとした値付け感覚の方にオススメです。

チェックポイントは3つです。

1,「自分がその額を払って同種のサービスを受けたことがあるか」
2,「投資に焦点を当てているか」
3,「単発高額サービスから逆算できるか」

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★1,「自分がその額を払って同種のサービスを受けたことがあるか」

例えばなんですが、月10万円でコンサルを受けたことがない人が、月10万円のコンサルを売るのが難しいケースがあります。

これはサービスの質はもちろんなんですが、「営業で提案できる状態が具体的に示せないため」です。
「このサービスを受けると、こうなるよ」という具体的な説明ができれば一番いいですね。

僕自身も経営コンサルティングのサービスを数百万円かけて受けたことがありますが、「結果、100万円の契約が取れた」という体験はやはり忘れられません。
自分より優秀な人の脳みそを借りて結果を出せた経験を、そのままセールストークに活かせますよね。

数百万を払う必要はありませんが、信頼できる人のサービスをほしい月額分だけでも体験してみるのも良いでしょう。

★2,「投資に焦点を当てているか」
有名な話で恐縮ですが、お金の使い方には「浪費・消費・投資」という考え方があります。
浪費=無駄遣いなので割愛します。

消費は顧客が欲しい物を提供すること(解決)。
投資は顧客の成長を提供すること(投資)。
例えば税理士さんだと、消費は税務作業の代行。投資は税務からの業務改善の提案になります。

税務作業の代行はライバルが「会計ソフト・クラウド会計サービス」になります。
そのため、値段がそういったサービスとの比較になりやすいです。

業務改善の提案はライバルは他の税理士さんということになりますので、いかに顧客のビジネスモデルを半歩先で理解するかが鍵になります。
ここで必要なのは税務関係の知識に加え、「顧客の代わりにビジョンを描けるか」という、ちょっとだけ想像力が必要です。

顧客の問題を解決するタイプ(消費型)のサービスに、やや高額の値段をつけることは難しいということになります。
自分のサービスが投資になっているか。具体的にどの分野に対しての投資なのかを提示できれば一番いいですね。

★3,「単発高額サービスの廉価版であるか」
解決型・消費型のサービスに高い値段がつけられないかというと、そうでもありません。
顧客の中には「消費型から入り、投資型にアップグレードする」人もいます。

こういったケースも想定し、「逆算」で値段やサービスを決めるのも有効です。

これは僕のケースで恐縮ですが、70~100万円くらいの受注の経験があるので、これを小型化、廉価版にしたものを提供することがあります。

例えばですが、
「なんとなく月額10万円くらい」というより、
「経営コンサルが70万円くらいの受注ができるようになりますよ、月10万円✕6ヶ月で。」みたいな感じに、顧客に具体的にイメージさせられる実績を提示できるのが強いです。

サービスの質自体は70万円いただいて提供したものを、顧客の予算に合わせて提供するものですから、お得感がとっても出ます。
(もちろん、サービスの質は全く同じにはできませんけどね。)

遊びでいいので、提供しようとしているサービスの高級版を考えてみるのもいいかもしれません。
それに値を付けて、そこから廉価版として設定してみることをおすすめします。

というわけで、
月額契約型のサービスの値段の決め方のシェアでした。

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