VBA学習企画 第1弾 - 家計簿の作成 -

さて、前回に引き続きVBAを用いた家計簿を作成していきます。

今回は、自分ルールVBAの構成についてです。

自分ルールについて

VBAのコードは、一通りの作業手順を書き記しておいて、実行したらそのコードを全部実行します。一回だけしか実行しないのであれば構成とかは特に気にせず作成してもいいのですが、ほとんどのVBAは、何度も実行することを前提に作成します。(1回しか実行しないのであれば、関数などを用いた方が速いです。笑)

また、VBAに限らずプログラミングをやっていると、後々、仕様変更等でコードを書き換える必要性が出てきます。そうなった時に、乱雑にコードが記述されていると、読み解くところから始めなくてはいけません。そうなると、時間と労力が無駄になってしまい、VBAを使っている意味がなくなってしまいますね。

そうならないためにも、書き始めの段階である程度、"自分ルール"的なものを決めておいて、ルールに従った書き方をすることをお勧めします。そうすることで、あとで書き直す必要が出てきた際に、書き直す行がすぐに分かり修正作業も簡単にできるようになりますので、ぜひ"自分ルール"を決めてみてください。

私が普段気を付けている自分ルールの例

  • 変数は、変数に格納する値がどんな値なのか分かる名称にする。
  • 条件分岐や繰り返し処理の構文はインデントする。
  • 大まかな流れを行で、細かな流れを列で管理する。

※他にもありますが、こんな感じで自分ルールを決めてVBAを作成しています。(もしかしたら、会社などで複数人で一つのVBAを作成している方もいるかもしれません。その場合は、チームのメンバーと予めルールを共有しておいてください。)

VBAの構成について

VBAを作成するにあたって、大まかな構成を決めていきます。
やみくもにコードを書き並べても思った通りの動きをしてくれるわけではありません。

そこで、最初にこの処理をして、次にこの処理をして、その結果を基にこの処理をする。最初の処理では、こういう条件で場合分けができるからIF構文を使って、次の処理ではこんな感じの処理を繰り返し行う…といった具合に、コードを書き始める前にある程度の完成予想図をイメージしておきます。
もちろん、コードを書いていく中でイメージしていた通りの構成にならない場合もありますが、最初にイメージをしておかないと完成してみたら想定していた動きと違う…なんて事もあり得ますので、ざっくりとイメージを固めておきましょう。

家計簿VBAのイメージ(データ入力編)

  • 入力するデータはポップアップでユーザーに尋ねる。
  • 入力されたデータを家計簿の所定の位置に入力する。

今回作成する家計簿は簡易的なものになりますので、こんな感じのイメージでOKです。
このように作成イメージを固めてからVBAの作成をするように心がけましょう!

では、今回はここまでです。
次回以降、実際にコードを書いていくので参考にしつつ、できれば自分でコードを書きながら勉強していきましょうね!