新規事業おじさん®のつぶやき Vol.453 高度経済成長直後のバブル期、新規事業にガンガン投資も尻すぼみした多くの日本企業
(本稿は2024年に掲載したものの再掲です。)
以下の記事が目に留まりました。
高度経済成長直後のバブル期、新規事業にガンガン投資も尻すぼみした多くの日本企業…「カゴメ」が“トマトの会社”から“野菜の会社”への変化を決めた理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/caf518f9abc88dd065f95a48af65ca3c9766f5a6
>カゴメ株式会社(以下:カゴメ)は、1903年にトマトソース(現在のトマトピューレー)の製造に着手し、その後1908年にトマトケチャップやウスターソースの製造を開始。1933年にトマトジュースを発売しました。1963年に社名を現在の「カゴメ株式会社」と改称。1966年には世界初となる、プラスチックチューブ入りケチャップを発売するなど、まさにトマト加工品のパイオニアであり、トップ企業といえます。
私が子供の頃のカゴメのイメージはトマトケチャップ、ウスターソース、トマトジュースの会社でしたね。
>その後1973年に、野菜ジュースを発売するなどして商品の幅を広げ、1980年代には焼肉のタレやレトルトカレーなどを次々販売し、事業の多角化を推し進めました。しかし販売は振るわず、カゴメは不振の時期を迎えたということです。
野菜ジュースは今日も販売していますし、覚えていますが、その他のものは…えっ、こんなものまでやっていたの?という感じですね。
>トマトジュースやトマトケチャップなど、トマトを原料とする製品については、カゴメはトマト加工製品のパイオニアとして消費者から圧倒的な支持を得ていたと思います。トマトが健康にいいことから、ほかの食材とはひと味違う意味も感じられていたかもしれません。野菜ジュースもその延長上に位置づけられ、支持されたのではないかと思います。
これはその通りですね。
>その後の新規事業として展開した、焼肉のタレなどの家庭用調味料、家庭用食品の事業、飲料事業、などは顧客に提供する機能が必ずしも明確でなく、競合他社の商品との違いがわかりにくかったのではないでしょうか。
そうだったのでしょうね。
>CFTチャートを見ると、それぞれの事業をあらわす三角形が別々に独立する「おでん型」になっています。「トマトのパイオニア」としての機能を有するトマト関連の事業を除けば、顧客から見たときに、競合商品ではなく自社商品を選んでもらうための「顧客に提供する機能」「顧客から見た価値」や差別化ポイントを、明確にできていなかったのかもしれません。
そういうことだと納得です。
そして、以下のくだりからが大事なところかなと思います。見ていきましょう。
>もっともこれはカゴメだけが責められることではありません。当時の日本経済は高度経済成長後のバブル時代の最中であり、旺盛な需要と潤沢な資金を背景に、多くの企業が新規事業開発に積極的に取り組んでいた時代でした。需要のある市場に進出すれば、一定の成果が得られることが期待されたのです。
今、ふりかえると、よくわかりますが、当時は空気がそうだったので気づけなかった。
>最終的には失敗に終わった事業も多く、撤退した事業もありました。その理由は、その事業を需要があると思われる市場に安易に進出したからです。自社の強みを生かし、差別化した事業にできなかったために、競合他社に対して優位性が確立できず、競争に勝ち残れなかったのです。
これは重要なポイントです。私自身、新規事業開発の支援をするに当たり、自社を知ることの重要性に着目するようにしています。
この後、カゴメの分析事例が続きます。興味の湧いた方は、ぜひ、本文をお読みいただければと思います。

