コードが思った通りに動かないとき、原因が分からないと不安になります。「ここかな?」と直感で怪しい箇所をいじってみる。直らない。別の場所をいじる。また直らない——これを繰り返して、気づけば1時間経っていた、という経験はありませんか。

これは私自身も何度も繰り返した失敗パターンです。今回は、当てずっぽうを卒業するための、シンプルだけど効く考え方を紹介します。

当てずっぽうデバッグの何が問題か

直感で怪しい場所を1箇所ずつ確認するやり方は、運が良ければすぐ終わりますが、外れると際限なく時間を溶かします。しかも、確認した箇所・していない箇所の記録が頭の中にしかないので、同じ場所を何度も見直してしまうこともあります。

半分に絞り込む、という発想

考え方はシンプルです。「怪しい範囲を、疑わしい/疑わしくないの2つに割って、疑わしい方だけを残す」を繰り返します。

たとえば、最近書いたコードのどこかにバグが混入したとします。今日書いたコードが仮に8箇所の変更点に分けられるとしたら:

  1. まず半分(4箇所)を一時的に無効化(コメントアウト)して、バグが再現するか確認
  2. 再現するなら原因は残りの4箇所の中。しないなら無効化した4箇所の中
  3. 原因がある側をさらに半分(2箇所)に分けて同じ確認を繰り返す
  4. 最後は1箇所

これを繰り返すと、8箇所の中からでも最大3回の確認で必ず原因の箇所にたどり着きます(8→4→2→1)。当てずっぽうだと運が悪ければ7回、8回と外れ続けることもありますが、半分に絞り込む方法なら「最大でも3回」という上限が最初から見えているのが大きな違いです。

AIと組み合わせるとさらに楽になる

この考え方をAIに伝えると、絞り込みそのものを手伝ってもらえます。

「今日追加した変更は8箇所ある。このうちどこかにバグの原因があるはず。まず半分をコメントアウトして確認したいので、どの4箇所を先に切り分けるべきか一緒に考えてほしい」

「全部見て」と丸投げするより、「半分に絞り込む」という作業の枠組みだけ渡す方が、AIも人間も迷わず動けます。

当てずっぽうをやめると、心も楽になる

半分に絞り込む考え方の一番の効果は、時間短縮そのものより「終わりが見える」ことだと感じています。当てずっぽうは「あと何回外れるか分からない」という不安がつきまといますが、半分に絞り込む方法は「最大であと何回で終わる」が最初から分かります。この違いは、エラーと向き合う気持ちの余裕に直結します。


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