AIにバグを直してもらうと、多くの人は「動いた、終わり」で作業を切り上げます。これ自体は間違いではありませんが、そこで止めてしまうと、次に似たバグに出会ったとき、また一から同じ道のりをやり直すことになります。

「動いた」の一歩先にあるもの

バグが直った瞬間は、原因と解決策の情報がAIとのやり取りの中に一番濃く残っているタイミングです。ここで一言「なぜこれで直ったのか」を聞くと、その情報を自分の理解として持ち帰ることができます。

悪い例

(エラーが直ったのを確認して、そのまま次の作業に進む)

良い例

「直りました。念のため、なぜこの修正でエラーが解消したのか教えてください」

この一言を挟むだけで、同じ原因のバグに再び出会ったときの反応速度が変わります。

「なぜ」を聞くと何が変わるか

具体的には、次の3つが手に入ります。

  1. 原因の構造: 表面的な症状ではなく、根本の原因がどこにあったか
  2. なぜその直し方だったか: 他にも直し方がある中で、なぜその方法が選ばれたか
  3. 再発しそうな条件: 同じパターンのバグがどんな場面で再発しやすいか

これらは、直った瞬間にしか濃い形で聞き出せない情報です。時間が経ってから振り返ろうとしても、この解像度で思い出すのは難しくなります。

記録に残すところまでがセット

聞いた内容は、その場で終わらせずに一言メモしておくと、さらに効果が続きます。

さらに良い例

AIの説明を受けて「○○が原因だった。次は△△の兆候が出たら疑う」とコミットメッセージや自分用メモに一行残す

この一行があるだけで、数週間後に似た症状に出会ったとき、ゼロから調べ直さずに「あ、これはあのパターンかもしれない」と当たりをつけられるようになります。

まとめ

  • バグが直った瞬間は、原因情報が一番濃く手に入るタイミング
  • 「なぜ直ったか」を一言聞くだけで、同じパターンへの対応力が上がる
  • 聞いた内容を一言メモしておくと、数週間後の自分にも効いてくる

「動いた」で終わらせず、「なぜ動いたか」まで聞く一手間が、次のバグ対応の速さにつながります。


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