以前にnoteで執筆した、『英文法解説』の書評です。

網羅的に英文法の知識を確認し、穴を埋めることのできる良書となっています。

 ・・・以下、noteからの引用です・・・

文法をやり直したいので何か最初に読むなら何が良いかと言われたら、僕は間違いなくこの文法書を薦める。受験生が英文法を網羅的に学習するためのものという印象が強いが、社会人が、あるいは翻訳者が英語を学び直す上でも、この上ない良書と言えるだろう。

この本の素晴らしいところは、"練習問題"がついているところ、そして覚えるべき文法事項が基本から余すところなく解説されていて、頭から読んでいくだけで相当な知識を得られるというところだ。単なる辞書的な本というだけでなく、読み物として少しずつ読み進めることもできるようになっている。また、値段もさほど高くない。網羅的な文法書であり、辞書的に使うことができるような包括的な内容でありながらこの金額で買える文法書は貴重だと思う。

更には、基本的な文法と発展的な文法について触れながら、その文法について更に深く学ぶためにどうすれば良いかというヒントも掲載されている。文法解説の中で多くの文法家の言葉やコンセプト、考え方が引用されているため、これから文法を深く勉強したいという人にとっても非常に良い導入になるだろう。

一方難点としては、本としてのレイアウトが"今風"のビジュアル的なものではなく、いかにも参考書や専門書といったような見た目であるため、入門書に良いと言いながらもそういったレイアウトが苦手であったり、慣れていなかったりという場合には読み進めるのが苦痛ということもあるかもしれない。だが、そうした苦手意識を取り払う上でも、やはり本書はぜひ一読しておくべきであるように思う。

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