創作をやってると悩んでしまうのは
「売れるものと作りたいもの、どちらを作るべきなのか?」ってことです。


まず、アーティストとクリエイター(デザイナー)の違いについて。

その線引きは「評価されるタイミングを作れるか?」どうかです。

アーティストは基本的に、評価を決めるのは自分です。
内なる美しさを求め、探求する人。
人が良いと言っても、自分が納得・こだわれないと評価しないです。
しかし自分が納得できたものを世に出し、それに人を巻き込むイメージ。
すなわち、「作りたいものを作るタイプ」と言えます。

クリエイター(デザイナー)は、
価値を決めるのは顧客です。
依頼されたものを作ったり、形にしたり。
自分の好みを入れるかどうかは、
相手が望むかどうか?を視野に入れながらの作業になります。
こちらは「売れるものを作るタイプ」です。

アーティストは「評価されるタイミング」を、
自分で設計することがなかなかに難しいです。
自分の好きなものは相手も好き、とは言い切れません。
画家のゴッホという方は、死後、評価されました。

クリエイターはその点、依頼者がいるので、
評価は目の前です。
依頼者の望むものを期待を越えて出す。それが評価につながります。


ここで最初の課題、
作りたいものと売れるもの、どちらがよいか?
という点の答えですが、
これのおススメは
「入り口クリエイター、出口アーティスト」戦略です。

自分が作りたいものが、欲しがられるかどうかはわかりません。
逆に売れるからと言って作ったものは、自分が納得できないでしょう。

そこで、縦に並べてしまうのです。

つまり、
外側は売れるものっぽく見せつつ、
買ってもらって入ってもらえたら、そのこだわりで他も圧倒する。
これがおススメです。

ですので、売れるか作りたいものか、どちらかに100%傾ける必要はありません。
こだわりを見せるタイミングを、少し前後にずらすだけです。

もしあなたがアーティスト気質が強ければ、
その作品で顧客のどんな課題やモヤモヤを解消できるのか?

クリエイター気質が強ければ、
より成果を上げるには何が必要か?

それらを作りこんでいくといいでしょう。

せっかく作るんですから、好きなことを売れるように設計しちゃいましょう!