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年末になると、この1年を振り返ることが恒例になっていますが、今年は珍しくちゃんと文字にすることにしました。

ぼくは、知っている人も知らない人も、2017年5月末で前職の会社を辞めて、 同年12月 28日に創業しました。

知らない人も多いんですが、「MIGACT」(みがくと)っていう屋号で「開業届」を提出しています。

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早いもので、もう2年が経過。

金融機関時代は、融資係の担当として「創業を支援する側」だったのに、「創業する側」になるとは思っていなくて、「本当に、この1年、生きていけるのだろうか」と不安で不安で仕方なかったことを思い出します。

それでも、自分が描いた「企て」を「カタチにしたい」と猛進。いろんな反対も押し切ったり、無理を言ったりしながら、時には支援をいただきながら進めてきました。

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今、みんなで企てる、ヒミツキチ「コダテル」(泊まれるコワーキングスペース)の運営が事業の柱となり、その他にも多数の事業をお任せいただけているのは、ぼくのことを頼ってくれたり、信じてくれる多くの人たちの存在があってのことだと思います。

特に、次の3点については、この2年間を通じて感じたこと。
自分自身が、立ち返る大事なことでもあるので、ここに書いておきたいと思います。

1.信念を貫く

簡単に書いて、これが一番難しかったこと。
創業時に「こんなことしても、誰も人が集まらんよ!」とか「こっちも手伝ってくれん?」と言われることが多くありました。

全然稼いでいないぼくからすれば、軌道修正したり、手を出してお金を稼ぐことを選ぶことも考えられたかもしれないのですが、それをグッと我慢しました。貯金を切り崩して、融資を受けて…苦しいけど、自分が信じる道を選ぶ。短期ではなく、長期の視点で「今」ここに取り組むことを選択しました。

今となっては言えることですが、(良くも悪くも)周りからのアドバイスを自分がどう選び・決断するかはあの時もこれからも必要になってくるように思います。

2.ブルーオーシャンだけど、需要の喚起が絶対必要

泊まれるコワーキングスペース「コダテル」の事業は、ゲストハウスやコワーキング、プログラミングという言葉に馴染みのない地域(八幡浜市)での展開でした。事前の調査では、競合は半径30〜40キロ圏内にはいないけれど、この業態(サービス内容)の認知は低い、もっと言えば「必要性を感じない」ということが分かっていました。

でも、「分かっていた」のですが、取り組もうと思ったのは「この2〜5年後の未来」を考えた時に、今の時代の流れの中で、地方こそ、複業視点のコワーキングスペースが必要だし、多様な人が外から集まれる場が必要、そして、地域でイノベーションを起こしていくには、誰も相手にしない「小さな企て」にスポットを当てるべきだと思ったのです。

無茶なことをしてるんですが、そういった予測のもとで、じゃあ「◯◯◯できたらいいなぁ」を顕在化できるサービスをつくろうと思ったんですね。それが、「コダテルに行けば叶えられる」と思ってもらうことが、ぼくがこの事業をすすめる上では絶対必要なプロセスなんです。(今もなおこれは継続中)

時間はかかるけれど、地域の中に眠る「昔、こんな夢があったんですけど…」、「あ、これやったら面白い」、「この資格使いこなせてない」などなど…今までだったら自分の心の中に閉まってしまっていたことを、「コダテルに持ち込んでもらう文化」をつくるということを大事にしています。

3.自分しかできないことを磨く

地方で創業する場合、人口規模が小さくて、売上も立ちにくいというのがリアルなところ。

かくいうぼくも、コダテル事業だけではなく、他の事業や委託なども複数いただいて、収入の多角化を進めているのも事実です。これは、リスクヘッジの側面もありますし、地方で仕事をする上で、複数の事業やコミュニティを持つことで、相乗効果が得られやすいというのがあります。

自分のできることで収益を得ていくことで、「好きなことで稼ぐ」ということが出来る一方で、自分じゃなくてもいいことも増えてきたりします。

今も悩んでいますが、「今自分が注力すべきこと(事業等)はなにか」といいう点は、時折見直して整理などをしていく必要があると感じています。

それは、単なる効率化というだけではなく、「自分しかできないことに時間とパワーをかける」ということです。

「何でもやってしまう…」ぼくの性格上本当にこれはしたくないんですが、創業の先輩方々からこの点についてはよく言われます。

しっかり、自分にしかできないことに注力し、次を見据えて動いていくことができなくなると、今は良くても、この後2・3年後が何も生み出せないということになりかねません。

自分の武器を磨いていきたいですね。

まとめ

いろいろ散らばった話をしましたが、創業2年を超えて、改めて思うのは、ぼくは、地域に軸足を置いた事業の方が、自分自身の「武器」が使いやすいし、磨かれやすいということ。これはまた書きたいと思いますが、自分の過去を振り返ると、それは自ずと見えてくるんだろうなぁと思います。

2020年はどんな年になるんでしょうか。
今から、どんなことが起きるのかとてもワクワクしています。

本年もどうぞよろしくお願いします!