こんにちは、はせかずです。

人間とは不思議な生き物で、自分よりも下の人間を見つけると、なぜか安心するもののようです。

フリーランスのプログラマが、企業にその腕っ節を売り込もうとするとき、企業の担当者は、とてもフリープログラマを下に見ます。

これはいけません。「この人に仕事を頼めないと、大変なことになる」と、危機感を覚えてもらうような関係性でなければ、持ち帰りの、具合の良い仕事など受注できません。

下に見られると、やがて安い金額で酷使され、「フリーになど、ならなければよかった」と必ず後悔します。

企業の需要はなに?

初めて、その企業に訪問した時に、現場のチーフとか、リーダーとかが出てきたときは、要注意です。

チーフやリーダーは、自分の持っているプロジェクトやタスクを、なんとかうまく進行させたいと考えています。

フリープログラマであるあなたが、その企業に訪問した理由は、ずばり、今、人が足りないからです。しかも、予定通りに進捗していないからです。

このような条件のとき、あなたは、この担当者から既に下に見られています。単なる「補填要因」と思われています。

「派遣やSESでも人員確保してもよかったんだけど、予算がないから、どうにか安く済ませられないか」と、その担当者は思っているわけです。「フリーの調達がうまくいかなかったら、下請けをたたいてSES入れれば良い」ぐらいにしか思っていません。

でも、仕方ありません。

企業からすれば、それが今の、「需要」なのですから。

需要がエスカレーションするまで待つ

たとえ、仕事がのどから手が出るほどほしい状況でも、こうした需要には応えないようにしましょう。

これは、おすすめです。

自身の実績やスキルなどを、きちんと整理した資料を3部、置いてきてください。

しばらくすると、連絡が来ます。

「仕事のご相談がありまして、上司も同席しますので、来社頂けないでしょうか。」

はい、待って良かったですね。

このときの需要は、先の人不足の時の需要と全く異なります。

これから受注する、あるいは進行するプロジェクトの人員構成を練っている、計画の段階なのです。

あなたのスキルや経歴を見て、もしかすると、この部分を任せられるのではないかと思っている段階です。

つまり、あなたのスキルや経歴がある程度認められ、あなたの能力に対して、需要が発生しているのです。

長く待てるように、金銭的な備えと、営業的な備えを

しかし、その連絡が来るまで、どれほど待てば良いのでしょうか。

それはなんとも言えません。翌日、電話がかかってくることもあれば、1年たっても、2年たっても音沙汰無し、ということも。

ですので、この期間を待てるように、経済的にも事業的にも、しっかりと備えておかねばなりません。

その点はまた、投稿してみたいと思います。

「自分で営業する」フリーランスを目指そう!

17年間フリーランスのプログラマをやってきて、一番に思うのはここです。

営業次第。

せっかくフリーになったのに、社畜以下の待遇でこき使われるか、十分な収入を得て、やりがいと自由に満ちたフリーランスライフを過ごすか。営業方法次第です。

昨今は、フリーランスといえば、エージェントを介してSESや派遣に出るというのが当然となっていますが、かつてはIT業界におけるフリーランスの仕事の見つけ方は、「自分で営業する」でした。

だいたい、プログラマは営業が苦手です。私も超苦手でした。

しかし、何もそんなに難しく高度な事をする必要はないのです。あなたのスキルや経歴を認めている会社や個人が、ある一定量になると、紹介でどんどん仕事は入ってきます。しかも、条件がよく、自由で、やりがいのある仕事です。

それもこれも、営業のやり方次第。

どんな商売でも、まずは、自分を周囲に知ってもらわねば、何も始まりません。そのための行為を、「営業」だと思ってください。肩肘張る必要はありません。ありのままの自分を見てもらえば、わかる人にはわかるのです。

なぜなら、相手も企業において、一線で働くエンジニアだからです。

でも、派遣やSESのエージェント(営業)には、何もわかりません。エンジニアではないからです。そんな人に、あなたが努力して作り上げてきたスキルと経験を委ねてよいのですか?

自分で営業しましょう。風景はまるで違ったものになりますよ。

(まだメンターを始めたばかりですが、こういった内容に興味のある方は、まずはメッセージで現在の課題などお知らせ下さい。少しはお役にたてるかと思います)