私は電機メーカーと総合商社グループという2つの異業種企業グループを経験している者です。

それによって見えたことの一つがこれです。

相手を過大評価することの罠

電機メーカーが得意なこと。苦手なこと。できること。できないこと。

これらのことは手に取るようにわかります。その理由、メカニズムまで論理的に語ることができます。

それゆえ、総合商社グループがこの役割を果たせば、パートナーシップはうまく行くという仮説を早い段階で立てることができました。今日に至るまで、それを実証実験しているという感覚です。

なのですが、メーカー、総合商社、双方の話を年中聞いていると、「そんなことを相手方ははできないのに、何を恐れるのですか?」と思わされることはなくなりません。

むしろ、新規事業プロジェクトのステージが進んで、関係者が増えてくると、このことに対する注意を張り巡らさなくてはならなくなります。

それはどこから来ているのだろうか?

だいぶ長いこと考えて、やっと、多分これじゃないか?と思えたものがこれなのです。

相手を過大評価することの罠

では、罠に落ちないために、どうすればよいのでしょうか。

これは相手を知り、自分を知り、競合を知り、市場に参加する人々を知る努力を積み重ねることだと、私は思います。

(本稿は2023年に公開した記事の再掲です。)画像のタイトルを入れてください