バージョン更新で壊れるWPテーマの作り直しがAIで短期間で高品質に納品できた
古いWordPressサイト、バージョン更新したら壊れた → オリジナルテーマで作り直した
背景と経緯
- 古いWPサイトの保守依頼。PHP・WP・テーマ・プラグインがすべて古い状態
- ステージング環境でバージョン更新を試みたところ、テーマが Fatal Error で動かなくなった
- 最新版テーマに差し替えてもエラーが連鎖し「1つ直すと別が壊れる」状態に
やったこと
更新対応を続けるより、デザインだけ引き継いでオリジナルテーマを作り直す判断をした。具体的な流れはこうだ。
- 既存テーマのファイル一式をAIに渡す
functions.php(約950行)を解析し、問題箇所と引き継ぐ箇所を仕分け- 指示を出しながら対話していくと、修正済み・整理済みのコードが返ってくる
- それをファイルに反映してWPにアップロードするだけ
実装した内容はこちら。
- 古いJSライブラリを廃止し、ピュアJS + CSSトランジションで再実装
- SEO・OGP・SNSシェア・構造化データ(Schema.org)をプラグインなしでテーマ内に実装
- メニューの最新情報表示を自動化(タグ付与→30日後に自動消滅)
- XMLエクスポート→インポートで既存コンテンツをそのまま移行
AIの活用ポイント
- 高速解析:950行のコードを渡すだけで問題箇所の仕分けが数分で完了
- 品質担保:セキュリティ処理・WP標準への準拠が最初から含まれた状態でコードが出てくる
- 編集しやすい設計:「管理画面から触れる形に」と伝えるだけでカスタマイザー・メタボックス対応の実装が返ってくる
- 判断の壁打ち:方針決定やプラグインの取捨選択も対話しながら素早く整理できた
- コーディングストレスの軽減:CSSの微調整やエラーの原因特定をAIに任せられるため、細かい作業で詰まる時間が大幅に減った。「動かない」「ずれている」をそのまま投げれば返ってくる
自力ではここまでやれなかった
正直に言うと、同じことを自力でやろうとすれば相当な工数と予算がかかる。クライアントに見合う金額を請求できるかという問題もあるし、そもそも現実的な選択肢にならない場面も多い。
AIがあることで、これまで「割に合わない」と諦めていた品質の仕事が成立するようになった。 工数が減るだけでなく、提供できるものの水準自体が変わっている。
今後どうなるか
この流れは加速すると思っている。
- AIの精度が上がるほど、「ファイルを渡して要件を伝えるだけ」で完成に近いものが返ってくる
- コーディングの敷居が下がり、判断・設計・クライアントとのやり取りに集中できる時間が増える
- 逆に言えば、AIを使いこなせるかどうかが、仕事の質と量の両方に直結してくる
ツールとして使うだけでなく、どう組み合わせて何を作るかを考える力が、これからのWeb制作者に求められるものになっていくと感じている。

