デザインが作れるのに次に何をすればいいか分からない理由

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それ、自然です

デザインは作れるのに、次の一手が分からなくなることはありませんか。

「作品は作ったのに、ここから何をすれば仕事になるのかが見えません」
「提出・公開の手前で止まってしまいます」
「改善したい気持ちはあるのに、どこを触ればよいか分かりません」

こう感じるのは、とても自然です。
“作れる”ようになった先で止まるのは、能力不足ではなく、判断の種類が変わるタイミングだからです。

作り始めの頃は、やることが比較的分かりやすいです。
テンプレを触る、見本を真似る、手を動かす。
ところが「作れる」ようになってくると、問題が変わります。

  • 次は何を作るのか
  • どれを出すのか
  • どこを直すのか
  • 何を捨てるのか

ここから先は、操作ではなく“決める”が中心になります。
そして“決める”は、基準がないと止まりやすいのです。


構造の説明

「作れるのに次が分からない」状態には、いくつかの構造があります。
これは才能ややる気の問題ではなく、学び方と仕事の構造がそうさせます。

1)「制作」と「前進」が同じではなくなります

学び始めの頃は、作れば作るほど前に進んでいる感覚になりやすいです。
なぜなら、できなかったことができるようになる変化が分かりやすいからです。

しかし、作れるようになってからは、作るだけでは前に進んでいる感覚が出にくくなります。
理由は単純で、前進の定義が「制作量」から「判断の精度」に変わるからです。

  • 何を作るか(選ぶ)
  • 何を優先するか(順番)
  • 何を削るか(剪定)
  • どれを出すか(決める)

ここが整うと前に進みます。
逆に、ここが曖昧だと作品が増えても“次”が見えにくいままです。

2)ゴールが「作ること」で止まっている場合があります

多くの教材は、どうしても「作れるようにする」ことが中心になります。

  • バナーを作る
  • 投稿画像を作る
  • サムネを作る
  • LP画像を作る

これは大事です。
ただ、仕事になるかどうかは“制作物の存在”だけでは決まりにくいです。

仕事としては、制作物の後ろにあるものが問われます。

  • 何の目的で作ったのか
  • 誰に向けて作ったのか
  • 何を優先したのか
  • どう改善するのか

ここが言語化できないと、作れていても次が決まりません。
なぜなら、次に何を作るかを決める材料がないからです。

3)「評価」をもらう前に、自分で評価しようとして止まります

次が分からないとき、頭の中で起きていることは大体こうです。

  • これで出してよいのか分からない
  • もっと良くできる気がする
  • でも何を直せば良いか分からない

つまり、評価が必要なのに、評価の基準が自分の中にない状態です。

ここで多くの方がやってしまうのが、基準がないまま「完成度」を上げようとすることです。
その結果、

  • 直す
  • 迷う
  • 直す
  • 迷う

が増え、次に進めなくなります。

4)情報が多すぎて「次」が無限に見えるようになります

今は、参考も成功例も改善ポイントも、いくらでも出てきます。

  • もっと良い配色があるのでは
  • もっと良いレイアウトがあるのでは
  • もっと良い言い回しがあるのでは

この状態は、真面目な人ほど起きやすいです。
可能性が増えるほど、判断が重くなるからです。

つまり、次が分からないのは“選択肢がない”のではなく、
選択肢が多すぎて選べないという形で出ていることも多いのです。


判断の視点

ここで、判断が軽くなる切り口を1つだけお渡しします。

今日の判断の軸(1つだけ)

  • 「次に何をすればいいか」は、“作る”ではなく“決める”を一つ増やすと見えます

次が見えないとき、多くの場合「作る」が足りないのではありません。
“決める”が不足しています。

そして決めるべきことは、難しい企画ではなく、次のどれか一つで十分です。

  • 目的を1行にする
  • 相手を1人に絞る
  • 伝えることを1つに絞る
  • 捨てることを1つ決める

このうち一つでも決まると、制作は次へ進みやすくなります。
なぜなら、判断が増えるほど迷うのではなく、基準が増えるほど迷いが減るからです。

例えるなら、整理整頓と似ています。
物を増やすと片付かないのではなく、分け方(基準)がないと片付かないのです。
“次が分からない”も同じで、作業が足りないのではなく、分け方(判断)が足りない状態です。


制作への接続

ここまで読んで、「では具体的にどう進めればよいのか」と感じた場合、今日は大きな行動を増やす必要はありません。
制作に戻れる形で、“次を決める”ための基準を1つだけ置きます。

次が分からないときの戻り方(短い4つ)

次に進めないときは、次の4つだけ確認してみてください。

  1. いま作っているものの目的は何ですか(1行)
  2. 見る人は誰ですか(1人)
  3. その人が最初に知りたいことは何ですか(1つ)
  4. それ以外で、今は削るなら何ですか(1つ)

この4つのうち、どれか1つでも決まれば十分です。
全部を完璧に決める必要はありません。

よくあるズレ(やさしく修正)

  • 次が分からない=もっと作らなければいけない
    → 多くの場合、作る量ではなく「決める基準」が不足しています。
  • 完成度が上がったら次が見える
    → 次が見えるのは、基準が言語化されたときです。
  • 正解を探せば迷わない
    → 正解探しは選択肢を増やし、迷いを増やすことがあります。

最後に

作れるのに次が分からないのは、あなたの能力不足ではありません。
いま必要なのは、制作を増やすことより、判断を一つだけ増やすことです。
では、判断を一つ置いたうえで、制作に戻りましょう。