課題をこなすスクールが合う人・合わない人

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それ、自然です

「課題をこなしていけば伸びるはず」
そう思ってスクールに入ったのに、途中でしんどくなることはありませんか。

逆に、課題があることで一気に前へ進める人もいます。

「課題があると動けます」
「期限があると助かります」
「何をやればいいか迷わなくなります」

一方で、こういう感覚が出る人もいます。

「課題はこなせるのに、仕事につながる気がしません」
「言われた通りにできても、自分で判断できる気がしません」
「終わったあとに、何をすればいいか分からなくなります」

どちらも自然です。
課題をこなす形式は、合う人にとっては強い推進力になりますが、
合わない人にとっては“判断を育てにくい形”になりやすいからです。

ここで大切なのは、良い/悪いの断定ではありません。
「課題型が合う人・合わない人」の違いを構造で理解して、選べるようにすることです。


構造の説明

課題をこなすスクールは、学習を“前に進める装置”としてとても強いです。
ただし、その強さがそのまま弱点になることもあります。
ここを整理します。

1)課題型の強みは「迷わず動ける」ことです

課題があると、次が決まります。

  • 何を作るかが決まる
  • 期限が決まる
  • 形式が決まる
  • 提出が決まる

この状態は、判断を減らしてくれます。
判断が減ると、人は進めます。

そのため、次のタイプの方には課題型が合いやすいです。

  • 一人だと着手が遅くなる
  • 何からやるか迷って止まりやすい
  • 期限がある方が集中できる
  • まず制作量を増やしたい
  • 基本の型を体に入れたい

課題型は、学習初期の“土台づくり”で強いです。

2)ただし課題型は「判断を外に置いたまま進める」リスクがあります

課題が用意されていると、次の判断が外に置かれます。

  • 何を作るべきか
  • どこまでやるべきか
  • どれを優先すべきか

課題がある間は、これを考えなくても進めます。
しかしそのまま進むと、課題がなくなった瞬間に止まりやすくなります。

「次は何を作ればいいですか」
「何を出せば仕事になりますか」
「自分で決められません」

こうなるのは能力不足ではありません。
課題が“判断の代行”になっていた可能性があるだけです。

3)「課題をこなす」と「仕事ができる」は別の話です

課題型は、課題として成立するように設計されています。

  • 目的がある程度見える
  • 条件が揃っている
  • 素材が揃っていることが多い
  • 評価基準がある程度分かる

しかし実務は、条件が揃っていないことが普通です。

  • 目的が曖昧
  • 要望が多い
  • 優先順位が曖昧
  • 修正が入る
  • 期限が短い

このとき必要なのは、操作よりも判断です。

課題をこなす力はついているのに、仕事の場面で止まる人は、
この“条件差”で止まっていることが多いです。

4)課題型が合わない人は「自分の目的がある人」です

課題型が合わない人は、意志が弱いわけではありません。
むしろ、次のような特徴があることが多いです。

  • 自分の作りたいものがすでにある
  • 仕事の方向性を決めたい
  • 自分の案件に近い形で練習したい
  • 課題をやっても「自分の状況に合わない」と感じる
  • 目的に沿わない課題がストレスになる

このタイプの方は、課題をこなすほど“遠回り感”が出てしまうことがあります。
なぜなら、課題が自分の目的と一致していないからです。


判断の視点

ここで、判断が楽になる切り口を1つだけお渡しします。

今日の判断の軸(1つだけ)

  • 課題型が合うかどうかは、「迷いを減らしたい」のか「判断を育てたい」のかで決まります

課題型は「迷いを減らす」装置として強いです。
一方で、「判断を育てる」ためには、課題の受け取り方を変える必要があります。

もし課題型を使うなら、次の視点を入れると“自立”につながりやすいです。

  • この課題の目的は何か(1行)
  • この課題で守るべき基準は何か(1つ)
  • 自分の仕事に翻訳すると何が同じで何が違うか(1つ)

この“翻訳”があると、課題が終わっても判断が残りやすくなります。

例えるなら、教習所と似ています。
コースが決まっているから走れますが、
免許を取ったあとに必要なのは「行き先を決めて運転する判断」です。
課題型も同じで、課題はコース。
大事なのは、コースを走りながら“判断の言語化”を残すことです。


制作への接続

ここまで読んで、「では私は課題型を選ぶべきか」と感じた場合、結論を断定しません。
代わりに、判断ができる短い基準を置きます。

課題型が合うか見極める質問(短い4つ)

次の4つに、はい/いいえで答えてみてください。

  1. 一人だと着手が遅くなりやすいですか
  2. いまはまず制作量(型)を増やしたいですか
  3. 自分の目的がまだ1行で言えませんか
  4. 課題がある方が安心して進めますか

はいが多いほど、課題型は合いやすい傾向があります。

逆に、次の4つが強い方は、課題型が合いにくいことがあります。

  1. 自分の作りたい成果物が明確にありますか
  2. 仕事に近い形で練習したいですか
  3. 課題が自分の目的とズレるとストレスになりますか
  4. 「自分で決める練習」を優先したいですか

この場合は、課題型でも「翻訳」を入れないと苦しくなりやすいです。

よくあるズレ(やさしく修正)

  • 課題型が合わない=自分がダメ
    → 合う/合わないの相性の問題です。
  • 課題をこなせば仕事になる
    → 仕事は課題の外にある判断が必要になります。
  • 迷いが消えないのは努力不足
    → 迷いは判断の置き場所が外にあるサインであることが多いです。

最後に

課題をこなすスクールが合う人・合わない人がいるのは自然です。
合うかどうかは、いま必要なのが「迷いを減らすこと」か「判断を育てること」かで変わります。
では、その視点を持ったまま、制作に戻りましょう。