人間は「ホメオスタシス」という、すべてのバランスを調整する機能があります。
体重も同様で、脳が「設定体重」を決めており、そこから大きく変動しないようになっています。

いっぱい食べる → 空腹感は減り、代謝が上がるので体重は変わらず
あまり食べない →空腹感は上がりますが、代謝は下がるので、体重変わらず

という具合ですね。

つまり、たくさん食べても、食べる量も減らしても、体重は変動しないように、維持するようになっています。

そして、人間は本来「スリムな体型を保つように出来ている」そうです。
つまり、太るには何かしらのエラーが生じて太るわけです。

太る原因は、脳の設定体重が狂うから

じゃぁなんで太ってしまうのか??

1:美味しいものを食べるともっと食べたくなるから
2:食事の種類が多すぎると脳が喜ぶ
3:睡眠不足

という3つのポイントがあるようです。

1:美味しいものを食べるともっと食べたくなってしまう

普通の食事なら問題はないようですが、「加工食品」が大問題ということがわかっています。人工甘味料も出来るだけ摂取しないほうがいいですね。
加工食品は、脳へ与える刺激量が強すぎて、食欲のコントロールが狂ってしまうようです。
食事=身体に必要な栄養素を摂取する 
ではなく、
食事=快楽の対象
となってしまい、異常な食欲が出てきてしまうようです。

2:食事の種類が多いと脳が喜びすぎる

これも脳に対する刺激量が多いために生じる現象です。
もともと、食事の種類が少なかったのですが、
違う地域の料理を食べられるようになったり、
品種改良により色々な食材が増えてきたりしています。
そして、
「ビュッフェ」では本当に色々な種類の食材が楽しめます。
私もよく食べすぎて後悔しますが、
食事のバラエティが増えると、食欲が増加することは研究により確認されています。

3:睡眠不足

よく、
「寝る前に食べると太る」
「夜に食べると太る」
といいますが、実は研究ではそれほど確立されていないようです。
しかし、「不規則な睡眠が肥満の原因となる」ということは研究により確認されていて、
さらにいうと、「糖尿病」「心疾患」「がん」の原因になるとの報告があります。
睡眠不足→生命の危険を感じ、「脂肪貯蓄モード」に入るということも、肥満の原因として指摘されています。

まとめ

これらのように、太る直接的な原因は「運動不足」というよりも、
「脳のエラー」のようです。
脳がエラーを起こさないようにコントロールしていく必要があります。

次回は、「なぜ脳の設定体重、セットポイントにエラーが生じるのか?」をお伝えします。