新規事業おじさんのつぶやき Vol.93 関連領域への参入による新規事業開発
以下の記事が目に留まりました。
EV保守整備、損保ジャパンが参入 関連事業の裾野広がる
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB094JN0Z01C22A1000000/
損害保険ジャパンは2023年内にも電気自動車(EV)の保守整備関連事業を始める。全国のEVの整備工場を組織化して、急きょ修理が必要になった場合などに近くの整備工場を紹介する。
損保ジャパンは新興メーカーからEVを買った人にサービスを提供する。
新規事業開発の一つの手法として、自社の既存事業が有するアセットを活用して、その関連領域で新たなビジネスを立ち上げるというものがあります。
では、損保ジャパンの既存事業が有するアセットは何でしょうか。
保険契約者の事故車を迅速に修理対応する整備工場のネットワークでしょう。
それらの修理工場はEV化対応のために新たな投資を求められる一方、修理整備の実入りは減ってしまうと言われています。
そこで、損保ジャパンは自社の提携整備工場ネットワークを維持し、新たな収益を生み出すために、当該事業に参入するのだろうと想像がつきます。
もう一つ、注目したい点は新興EVメーカーの車両を対象にする点です。何らかの新規ビジネスの機会を見出していることが想像されます。
いかがでしょうか。
他社の事例を分析することは新規事業担当者には必要なトレーニングです。
これからも、気になる事例を見つけたら、紹介していきます。