今回のお題も、そんなことわかってるよ!という声が聞こえてきそうですね。

ですが、ちょっと、一呼吸置いてみてくれませんか。

ご自身の実際の思考、行動において、どこかに正解があって、それをつきとめるという受験勉強型の思考、行動に陥るなどということはないと断言できますか。

いかがでしょうか。

新規事業野郎としての道を歩みだしてから20数年たった新規事業おじさんも常に悩まされるんですよ。

周囲から、どこかに正解があるんじゃないの?それを見つけられないの?という視線にさらされている(という思い込みが実は正確)というプレッシャーに心を病む自分との戦いから解放されることってないんだなあと思うことはなくなりません。

多分、引退するまでつきまとうのでしょう。

ですが、新規事業プロジェクトにおいて、どこかに正解があってなどということはないんですよ。

私の前に道はない。私の後ろに道は出来る。

これなんです。これしかないんです。

もちろん、情報収集は必要です。駆使できる理論を総動員して、思考を重ねることも必要です。

多くの事例から学ぶことも大切なことです。

ですが、私たちの新規事業プロジェクトにとっての答は私たち自身が作るしかないのです。

私たち自身がそれを実際にやってみて、確かめていくしかないのです。

(本稿は2022年に公開した記事の再掲です。)