新規事業君、新規事業さんたちが必ず直面することの一つ。

「思いっきり空振り」すること。

市場調査、潜在顧客発掘、ニーズヒアリング....用語自体はどうでもいいのですが、ある仮説を立てて、この会社に、この人にきいてみようと狙いを定めて、アポイントを取りに行く。

なかなか、アポイントが取れず、この会社もだめ、あの会社もだめ....を繰り返して、ようやく、アポイントが取れて、面談に行ってきました。

ですが、会って話してみると....

えっ、そういう反応? そういうことなの?

愕然とする場面に遭遇するということがあります。

私自身の実体験ですが、アポイントが取れた日は豪雨。初めて行った地下鉄の駅を降りたら、吹きっさらしの中を、傘も役に立たない豪雨の中を歩いて、ようやく、件の会社に到着。

相手様も丁寧に応じてくださったのはありがたかったのですが、伺った話の内容は、えっ....そ...そういうことなんですか....というもの。

もちろん、相手様が悪いわけでは全くありません。自分の仮説が思いっきり空振りだったというだけです。

これはかなりこたえた経験でしたので、よく覚えています。

では、こうした経験は無駄なのでしょうか。

実は、そうではないのです。

こういう経験をいくつもいくつも重ねたことで、私自身のマーケットを見る解像度は大幅に上昇したのです。

ただし、このことを実感するまでに半年かかったということを申し添えます。

で、表題に対する答です。

思いっきり空振りすることは思いっきり無駄なことなのか。

そんなことはありません。

ただし、思いっきり無駄にしない粘り強さを発揮すればという条件が付きます。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください