以下の記事が目に留まりました。

新規事業開発の際、解決すべき課題を定義する手法とは
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00443/052900027/

>新規事業開発の際に解決すべき、質が高い課題の定義とはどのように考えるべきでしょうか。筆者は以下の4つの観点で課題を評価・検証すべきだと考えています。

Define(1)課題の広さ=同様の課題を抱える人や企業が世の中にどの程度いるのか
Define(2)課題の発生頻度=どの程度の頻度で課題が発生するのか
Define(3)課題の深さ/深刻さ=どの程度困っているか、悩んでいるか
Define(4)課題の発生構造=課題は一過性のものではなく構造的に存在し拡大を続けるか

課題定義というやつは本当に難しくて、私自身、今でも悩まされます。

ですが、こういった「形」を覚えて、困った時に当てはめてみる拠り所として、4つの観点なるものを見ていきましょう。

>Define(1)課題の広さ=同様の課題を抱える人や企業が世の中にどの程度いるのか

「同じような課題を抱える人や企業が世の中にどの程度いるのか」という観点です。「課題の広さ」を評価・検証すると考えればいいでしょう。課題は広ければ広いほど、社会や世の中に共通する普遍的な課題ということになります。
これはこういうものだということは理解できるかと思います。

>Define(2)課題の発生頻度=どの程度の頻度で課題が発生するのか

その顧客の課題が「どの程度の頻度で発生しているのか」という観点からの評価・検証です。ごくまれにしか発生しない課題よりも、頻繁に発生する課題のほうが、当然ながら顧客が解決を求める頻度が高くなります。

これは意外に罠に陥るものではないでしょうか。特に、ネット社会の弊害として、ごくまれにしか発生しないことの方がインパクトが大きいため、それがネット上では大きく取り上げられて、拡散され、印象付けが強くなるということが年中起こっていますよね。これと同じ罠にかからないよう、注意することが大事でしょう。

>Define(3)課題の深さ/深刻さ=どの程度困っているか、悩んでいるか
顧客がその課題に対して「どの程度の深刻さで困っているか、悩んでいるか」という観点からの評価・検証です。仮に世の中で困っている顧客または企業が多く、その課題の発生頻度が高かったとしても、実際にはそれほど深刻ではなくて解決策が求められていない課題では、対価を支払ってまで解決したいと思ってもらえる可能性は低くなります。事業として収益を上げられるかどうかという点で、非常に重要な観点です。

2番と同様に注意が必要なポイントですが、罠にかかりがちなところです。

>Define(4)課題の発生構造=課題は一過性のものではなく構造的に存在し拡大を続けるか
想定している課題が「構造的に存在し拡大を続けるのか(一過性のものではないか)」という重要な観点です。「数年はこの課題に困る人が多いが、10年後はなくなるかもしれない」という課題を対象にしてしまうと、中長期的な事業の成長は見込めないでしょう。

これは難しいですが、重要な視点であることは否定できません。

以下、検証方法について、本文で触れられていますので、お読みいただければと思います。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください