新規事業おじさんのつぶやき Vol.254 挑戦と失敗から決定力を磨く「両利きの経営」
以下の記事が目に留まりました。
挑戦と失敗から決定力を磨く「両利きの経営」
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00027/082200025/
両利きの経営を見聞きされた方は多いと思いますが、両利きの経営を実践している代表的な企業とされるAGCのトップのお話を見ていきましょう。
>私たちはただ必死にやってきただけなのですが、2018年にオライリー氏とお会いする機会があり、そこで初めて気づかされました。「両利きの経営」は、当社のような古く伝統的な企業が新しい方向で成長するために欠かせない考え方です。しかし、その実践は今でも難しいと感じています。
「ただ必死にやってきただけ」は本当なのでしょうね。
>新規事業の成功は、既存事業が新規事業をどう支援できるかにかかっています。例えば、体力のある既存事業から一番優秀な人材を引き抜いて、新規事業に配置します。この時、既存事業から抵抗されないように、トップダウンで行うことが大切です。良い人材を配置することで、新規事業の成功率はぐっと上がります。そこから小さな成功体験を積み上げていけば、ある時点から従業員の多くが「これはうまくいきそうだ」と思い始めます。この雰囲気ができると、組織は大きく動き出します。ここ数年で、当社も徐々にそのようになってきたように思います。
トップがここまで言い切るAGCって、すごい会社なんですね。
>当社はいつも、世の中が変わるタイミングで新しいものを提供してきました。それこそがAGCの原点です。そこに立ち返り、液晶のビジネスが下火になる前に新規事業を立ち上げようというわけです。しかし素材の開発には、通常、10~20年という長い時間がかかります。急に始めても間に合いませんから、10年以上前にまいた種をうまくピックアップして育てるしかないわけです。当社はそこにM&Aを組み合わせ、スピードアップを図りました。
これをきちんとやってこられたAGCって、すごい会社なんだなと思います。
テキストに落とすと、そうでしょ!と言ってしまいがちですが、本当に実行されているわけですからね。
やっぱり、すごい会社です。
>当社の場合、創業以来「チャレンジを奨励すること」という企業文化を最も大切にしてきました。チャレンジする以上、失敗も多いです。もちろん失敗を奨励しているわけではありませんが、失敗は大きな学びになります。
>大きな成功を得るためには、その前にいくつかの失敗を経験しておく必要があります。私も、30代半ばでシリコンバレーのベンチャー企業と協業して失敗し、かなりの損失を出しました。高い授業料でしたが、それによって多くの学びを得たと感じています。
いや。もう、やっぱり、すごすぎます。
なんだ、今日は「すごい」しか言ってないじゃないかとお叱りを受けそうになってしまいました。
でも、本当にすごいんです。ぜひ、本文をお読みくださいませ。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)

