以下の記事が目に留まりました。

新規事業展開の落とし穴!「大企業病」を回避するPDCAサイクルの鍵とは
https://mbp-japan.com/kanagawa/fujii-tech/column/5142993/

PDCAは時代遅れという風潮が見られますが、私はPDCAだろうが、OODAだろうが、何であっても、適切な使い方をできているか、適切な使い方をしようと努めているかが問題だと考えます。

それでは、本稿から、ポイントをピックアップしてみましょう。

>新規事業のアイデア出しにおいても、いくら市場調査を行っても、社会に存在しない概念はなかなか評価されません。そこで、市場に存在感を示すためのモック(サンプル)を作成し、市場との対話を通じて着実に前進する方が効果的です。

このことを肌感覚で理解していない方は残念ながら多いですね。
とはいえ、そういう方々を責めることは出来ないのも事実。そもそも、ご自身が経験されていないことを理解するのはやはり難しいですよね。

>実際のところ、大企業のトップ層(部長や役員)は、必ずしも完璧な成果を求めているわけではありません。しかし、中間管理職や現場の人々は上司に対して、あたかも全てが完璧であるかのように見せようとし、結果として調査や計画に時間を費やし続けてしまいます。

このくだりの前半については、本当?と思う方も多いのではないでしょうか。21世紀に入った頃からでしょうか。原因分析は省略しますが、完璧主義、無謬主義が多くの組織のすみずみに蔓延って、がんじがらめになっているような気がします。

そんな環境の下で、20世紀の中間管路職の方々が「うまく」立ち回っていたのと同じことをやれというのは難しくなっているかな?と思わされます。

ですが....結果として調査や計画に時間を費やしすぎるといったことのないように、うまく立ち回ることは今日も必要なスキルと言えます。とにかく、前に進めることが大事なわけですから。

>本来、計画を適度に立てて即座に行動し、その後PDCAサイクルを活用して改善することが重要です。しかし、大企業では計画だけが強調され、実際の実行が遅れることがしばしばあります。つまり、PDCAが永遠に続く状態に陥りがちです。そう、PDCAではなく、PPPPP....となります。
なぜ、PPPPP....となるのか。

これは明らかですよね。
何が起こるかわからないから不安だからです。本質はこれでしょう。

>この課題を克服するためには、完璧な結果を追求するのではなく、柔軟な計画と実行を重視し、失敗から学びながら着実に改善していく姿勢が必要です。経営陣から現場まで、迅速な行動を重視し、完璧さよりも進化に注力する姿勢を持ち、PDCAサイクルを素早く回すことが鍵です。

言ってることはわかるけど....という方が多くおられることでしょう。

では、今日からできることは何でしょうか? 何かないのでしょうか?

承認を取らなくてもできることというのがあるはずです。

承認を取るための作業と並行して、承認を取らなくてもできることを地道に、少しずつ、続けていることが後で効いてきます。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください