新規事業おじさんのつぶやき Vol.297 どうなったら“技術的負債”として扱われるようになるのか
以下の記事が目に留まりました。
どうなったら“技術的負債”として扱われるようになるのか
マーティン・ファウラーなどの言葉から考える技術的負債の定義
https://logmi.jp/tech/articles/329618
今日のトピックはちょっと技術寄りの話ですが、新規事業のモデル設計にもあてはまるものがあるので、取り上げてみましょう。
>「技術的負債とは」というところですが、ウォード・カニンガムという、外国のエンジニアの方が作ったメタファーになります。システムは粗雑なものが蓄積しやすくて、内部品質に欠陥が出ます。開発時に必要なかった追加の労力が必要になるところが、借金の利息に似ていて、エンジニアの感覚にフィットしたことで技術的負債(という言葉)がすごく流行った。
「技術的負債」とはこういうことだそうです。
>マーティン・ファウラーも技術的負債について語っていて、「意図的な借金であるか、無意識的な借金であるか。それが賢明なのか、無謀であるか」というところを軸にして、技術的負債の属性みたいなものを整理したりしていました。
こちらの定義はもう少しわかりやすいのではないでしょうか。
>「品質が良い」とか「悪い」とかがよく語られて。「バグがある」とか「ない」と言われるんですが、解消したい時に“品質”みたいなふわっとした言葉で解消しようとすると、みんなの方向がなかなか揃わないと思うんですね。なので、「品質」ということでどこを改善したいのか。どこが問題なのかを、もうちょっと解像度を高めて理解する必要があるかと思います。
品質の定義を合わせることは重要だというお話ですね。
>実際にコードを書いてリファクタリングをする時に、「こういうふうになったらいいな」とか、「こういう助けになったらいいな」ということのベストを尽くすというところで、今だけじゃなくて未来を見ながらしっかり書くことが大事かと思います。
常に未来を見るということはすべてに共通することですね。
>突然出てくるものではないとなると、どういうふうになると技術的負債と呼ばれて、自分たちの技術的負債のリストに載せられるんだろうか。塵の状態だったらまだ気がついていないわけですよね。どうやったら技術的負債みたいなリストに載せられるのかというと、私の解釈ですが、エンジニアがやりづらいと感じた瞬間。ものすごく感覚値的なもの。気がついた時みたいな。
この話は新規事業のデザインにも当てはまります。違和感を大事にするということですね。
>スタートアップが目指すのはたぶんインパクトのところだと思うので、アウトプットの量がたくさんあればいいというわけではなくて、その価値だったりインパクトがどういうふうに起こるのかを考える必要があって、その価値貢献のスピードが生産性に求められることだと思っています。なので量ではない。
スタートアップを新規事業と読み替えてもあてはまりますよね。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)

