新規事業おじさんのつぶやき Vol.341 リコーリース・中村徳晴社長「サービス系新事業で社会課題を解決」
(本稿は2024年に掲載したものの再掲です。)
以下の記事が目に留まりました。
リコーリース・中村徳晴社長「サービス系新事業で社会課題を解決」
https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00006/020100373/
けで世の中から受け入れられる時代ではありません。私たちは、ベンダーリースにより約40万社分のトランザクションデータを蓄積してきました。単なる取引データだけでなく、与信情報など各種データも含みます。それらのデータを活用し、「地続き」に「変異」させることで、新しいビジネスに組み替えていこうと考えています。
リース会社の新規事業創出の一つの形、進み方というものが見えますね。
>これまで手掛けてきたリース事業だけでなく、あらゆるものに向かうという姿勢を示すため、新中計の策定と同時に、経営理念も微修正しました。
>その1つが、「金融サービス」に「・」を加え、「金融・サービス」としたことです。金融だけでなく、サービスによって未来を変えることにチャレンジしていく意思を表しました。
「・」ひとつにも意味が込められているのですね。
>介護事業者が利用者に介護サービスを提供した後、国から介護報酬を得るまでにはタイムラグがあります。この間の資金繰りが続かなければ、介護事業者は事業を継続できません。我々がその資金繰りをサポートすることで、事業が回るようになり、社会課題の解決に貢献できます。
なるほど。確かにキャッシュフローの問題解決に貢献しているのですね。
>従来は、介護事業者が一時的な資金繰りの問題を解決し、ファクタリングの利用を終えると、当社とのお付き合いも終了する形となっていました。しかし、介護の領域では、資金繰り以外にも事業効率化など解決すべき課題が数多くあります。
>せっかくつながったパイプを活用しないのはもったいない。そこで、我々が介護施設を運営することで介護事業を深く学び、これまで気付かなかったニーズを捉え、新たなビジネスにつなげようと考えたのです。22年に介護施設運営を行なうWelfareすずらんを子会社化しました。
顧客の課題を深堀りし、新規事業開発につなげるということですね。
>再生可能エネルギーの普及拡大の機運が高まる中で、太陽光発電事業者に対し、発電設備へのファイナンス提供を行なってきました。そのほとんどがプロジェクトファイナンスで、アセット(資産)保有者に何かがあった時には、その地位を引き継げるようにしています。
>それならば、自社で発電所を所有すれば、発電電力をオフサイトPPA(電力販売契約)などにも活用できると、18年以降、自ら太陽光発電事業を展開しています。
太陽光発電でも、同じアプローチをとっているのですね。
ここで重要なことは対象領域、商材が違っても、手法、型は同じだということですね。
>市場では今、企業価値向上の点から、「PBR(株価純資産倍率)1倍」を基準とする傾向があります。アセットを使わない事業の拡大は、その解決策の1つになると考えています。リコーリースにはレンタル事業を手掛ける子会社がありますので、ここをうまく生かすことが重要です。
そうか。PBR対策として「アセットを使わない事業の拡大」があるのですね。
>人材戦略を考える際に思い返すのは、「ノミとコップ」の寓話(ぐうわ)です。ノミをコップに入れて蓋をすると、蓋に当たらないよう、コップの高さ以上に跳ばなくなります。蓋を外しても、それは変わりません。ところが、そのコップに別のノミを入れて高く跳ぶ姿を見せると、跳ばなくなったノミもコップ以上の高さまで跳ぶようになるという内容です。
>会社にも、元気な人をどんどん入れて高く跳ぶ姿を見せれば、周りも跳ぶようになると考えています。
そして、人についてです。
「元気な人を見せる」。これがとにかく大事なことだと思います。

