新規事業おじさんのつぶやき Vol.131 課題感を質問しても...わからない...
何やら、禅問答のようなタイトルですが、新規事業の現場あるあるに触れてみたいと思います。
課題感を質問しても...わからない...自分たちの新規事業によって課題解決を提供する先、すなわち、ターゲット市場、顧客を想定します。
次に、提供内容を具現化するためにはターゲット顧客がどのような課題を抱えているのかがわからないと、どうにもならないという壁にぶつかります。では、ターゲット顧客の課題観を聞いてこよう!!多くのケースで、この段階では、高揚感があるんですね。
この顧客なら、課題観がはっきりしていて、そこから、具現化のステップを進められるぞという期待が湧いている状態です。
さて、ターゲット顧客とのアポイントが取れて、面談に行ってきました。
翌日。新規事業君、新規事業さんは静かに押し黙っています。
どうしたのでしょう。お客様が自身が、課題が何かをわかっていなかったんです....と、ふりしぼるような声で、新規事業さんが口を開きました。
いかがでしょうか。
これ、結構な頻度で遭遇するケースなんですね。
なぜかというと、顧客は今のオペレーションが当たり前になってしまっていることが一つ目の理由。
顧客にとっては初めてにほぼ限りなく近い内容をその場で聞くわけで、それで課題観は?と質問されても、考えたことがないのですから、答えようがないのです。
では、どうすればよいのでしょうか。課題観を想定し、それを組み立てるのは、新規事業君、新規事業さんがやらなくてはならないことなのです。
そのために必要な気づきを得るために、ターゲット顧客のお話を聞くのです。
この話をし始めると大変なことになるので、この場はここで留めるとしましょう。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)

