以下の記事が目に留まりました。

「年100億円以上の売り上げを」…日立建機が新規事業創出へ取り組み本格化
https://newswitch.jp/p/38068

見出しだけを見て、記事の骨子を読む限りでは、ふ~んという程度の内容なのですが、私はちょっと違う観点から注目しました。

>「ビジネスコンテストの説明では、若手社員より上司に対する説明会を同じくらいやった」

新規事業開発がうまくいかない以前に、新規事業開発に手を挙げる人が出て来ないという問題がそこかしこで発生しています。
ビジネスコンテスト、新規事業研修...手法はいくつかありますが、最初の3年位は試行錯誤を重ねながらということもあり、それなりにやっているし、進んでいる感覚があるのですが、それを過ぎると、何とも言えない停滞感に襲われます。
それは、「新規事業開発に手を挙げる人々が出尽くしてしまうから」という指摘を聞いたことがあるのですが、そうか!と思ったわけです。
この問題を解決するには、「上司」の課題解決が必要なのだと、そこで気づきました。

>事業の本格開始で社内のメンバーに応援や派遣を求めるケースも増える。その人が有能であるほど、転出した時の影響は大きいため、上司は何かと理由を付けて「人材囲い込み」に走りがちだ。そのため「ビジネスコンテストの説明では、若手社員より上司に対する説明会を同じくらいやった」(山田室長)という。新規事業で有能人材が移籍しても、上司の責任ではないことなどを申し合わせた。

このくだりから思ったこと。

上司個人の自覚のみに頼らず、会社として、上司個人に理不尽な不利益を発生させませんとしている会社はまだ多くないのかもしれません。こうした取り組みも大変重要だなと思いました。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください