新規事業おじさんのつぶやき Vol.235 未来視点の「無理強い」から解き放つSF思考の力とは
以下の記事が目に留まりました。
未来視点の「無理強い」から解き放つSF思考の力とは LIXILの未来共創計画
https://diamond.jp/articles/-/321442
いや、なかなかぶっ飛んだタイトルで、何をやっているんだと思って、読んでみました。
で、やっぱり、ぶっ飛んでいて、新規事業おじさんにはきついなあと思いました...
と、これでは終わってしまうので、これは!と思うくだりを取り上げていきましょう。
>デザインシンキングなど、優れた課題解決手法は他にもありますが、私たちはどちらかというと、目の前の課題解決より「次のビジョン」が欲しかった。そのためには、既存のプロセスやルールといった慣習をいったん忘れなくてはいけない。「SFプロトタイピング」には、こうした鎖をズバッと切るパワーがあると思いました。「SF」という言葉で「忘れてよし!」というスイッチが入るというか。
なるほど。次のビジョンを生み出すための方法なのですね。
>今回は、SFプロトタイピングで「ちょっと先」どころか100年ぐらい先まで一気に考えたことで、ビジネスの在り方まで見直すことができました。
100年先ですか....これはぶっ飛んでますね。
>ファシリテーターとしても「この場にタブーはない」「どんなとっぴなことを言ってもOK」という共通認識が生まれるように意識しましたが、もともとLIXILさんの事業そのものに、建築という長い時間軸を前提に、プロダクトで今の課題を解決するという両極の視点があったので、そのバランス感覚がいい方向に作用したように思います。
なるほど、LIXILの事業特性とマッチしていたということ。この点は大事ですね。
>私たちが考えるべきは、未来のテクノロジーの仕組みとかじゃなくて、それらを丸ごと含んだ暮らしの場としての住宅の在り方、人間と住宅との対話の在り方ではないか、と思いました。
これは大事な気づきだと思います。どんな製品であれ、サービスであれ、それを使うのは人なんですよね。
ついつい、このことを忘れがちなことを思い出させられました。
>発想をジャンプさせないといけない局面は、これからますます増えると思います。でも、「ジャンプしたい」と考えてできるものではありません。実際にやるから気付くし、体験そのものが肥やしになって、意識の奥底で何かが育っていく……。それが重なっていくと、ジャンプすることそのものにちゅうちょがなくなっていくように思います。スイッチが自分の内部に植え付けられて、別方向からの刺激にも反応しやすくなっていくようなイメージです。
発想をジャンプさせる。そして、実際にやるから気づく。
私も常に大事にしていることです。
皆さんはどんなところに心が反応しましたか。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)

