以下の記事が目に留まりました。

国内企業 “初” イノベーション・マネジメントシステム(IMS)を導入するOKIのIMS“Yume Pro”とは?―「OKI Innovation World 2020」レポート(前編)
https://tomoruba.eiicon.net/articles/2388

私は、新規事業おじさんのイメージからは距離があると思われそうですが、ISO9001 マネジメントシステムコンサルタントのライセンスを6年前にいただいています。

マネジメントシステムの一番の価値とも言ってよいこととして、「再現性を持たせる」ということがあると思うのですが、新規事業における経験知、実践ノウハウの「再現性」には大きな課題を感じています。

そんなことから、上記記事が目に留まったのですが、気になったくだりをピックアップしてみましょう。

>顧客の要求に応える従来型のビジネスモデルの場合、顧客自身が要件を定義するため、それに対するコミットメントが求められた。しかし、顧客の課題解決を目的とする提案発信型のビジネスモデルの場合、仮説の検証段階から両者が協力してプロジェクトを推進するため、顧客とはパートナーの関係が築けるのだという。
--> 私も一番重要だと思って、取り組んでいるポイントです。これを実践する経験知をどのように継承するのか?は私自身にとっても大きなテーマであります。

>ここで話題は、ある特定のイノベーターが起こす「天才依存型イノベーション」と、組織的な活動により生み出される「全員参加型イノベーション」の対比について語られた。
坪井氏は「イノベーションは、ある組織内の異端児が、経営者に隠れて、密造酒のように創り上げるもの」という世間的な論調があることを指摘したうえで、「イノベーティブな組織活動や企業活動も可能ではないかと思う。しかし、属人性を脱却するためには仕組みが必要で、その点でIMSの導入には価値があった」と語った。
--> 組織活動としてのイノベーションをどうやって支援するか。私にとっても大きな課題です。

>それに呼応して、西口氏は、世界におけるイノベーションへのトレンドに言及。西口氏はIMSの国際規格化に日本代表として携わった経験を持つが、その活動のなかで「欧米をはじめとした世界各国では、すでにゲームチェンジが起こりつつあり、天才や異端児に依存してイノベーションを起こす考え方は古くなっている」と話す。
--> ゲームチェンジが起こっているのに対して、われわれはどうなのか? 危機感を覚えます。

>こうした流れを受けて、横田氏は全員参加型イノベーションのポイントについて解説。横田氏は「イノベーションは新規事業だけでなくて、既存事業や働き方など日常業務でも必要なもの。ISO 56002には12項目の支援措置が規定されていますが、リソースのほとんどが既存の事業部やコーポレート部門に属する。これらを新規事業で活用できるようにするためには、社内の全員がイノベーションを理解していることが必要です」として、全員参加型イノベーションの重要性を強調した。
--> マネジメントシステムにおいては、支援機能の重要性も強調されています。私は「スタッフ部門も新規事業はできる」ということを最近、提唱しているのですが、根っこの本質部分は共通することだと思っています。
以上、長い引用となってしまいました。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください