新規事業おじさんのつぶやき Vol.291 「ベンチャーマインド」を持ち続けることが、イノベーションを続けるカギ
新規事業おじさんのつぶやき Vol.291 「ベンチャーマインド」を持ち続けることが、イノベーションを続けるカギ
以下の記事が目に留まりました。
日清食品 白澤勉×新規事業家 守屋実|「ベンチャーマインド」を持ち続けることが、イノベーションを続けるカギ
https://sogyotecho.jp/nissin_moriya/
ベンチャー精神で世の中を動かしてきた創業者の安藤百福の精神が社員全員に受け継がれています。それが、チキンラーメンやカップヌードルをはじめ、どん兵衛や日清ラ王といった商品を生み出し続けている理由だと思います。常に「ベンチャーマインドを失うな」といわれており、 ベンチャー企業のような風土が残っていることが大きいと思います。チャレンジを促す理念は、社内の行動規範である「日清10則」にも表れています。
企業文化における創業者の影響力というのは侮れないものであると感じるのですが、日清食品のケースでは、時代を経ても受け継がれている強烈なものがあるとわかりますね。
>この10則には弊社のユニークさが出ていて、例えば10則の2番(「ファーストエントリーとカテゴリーNO.1を目指せ」)にあるように、まずやってみるという精神が社内に浸透しています。もし、やってみたことが間違っていた場合は、その失敗を引きずったり、無理にリカバーしようとせず、間違っていたことを認めてすぐ戻って来いというのが10則の7番(「迷ったら突き進め。間違ったらすぐ戻れ。」)ですね。成功確率を高めるために迷って動かないことに関してはめちゃくちゃ怒られますが、チャレンジした結果の失敗についてはある程度許容してくれる会社です。
これは強烈ですね。何が強烈か?会社の10則として明文化され、それが徹底されていることです。世の中には、わかっちゃいるけど…という会社が数多ある中で素晴らしいことだと思います。
>弊社は常に過去よりも未来を見てマーケティングをする傾向が強いです。世の中の潮流については、既に流行っているものより、その先をどう見ていくかを重視しています。もちろん、データや通常のマーケティングセオリーも活用していますが、あくまでもデータから導き出されるのは過去のことなので、それよりも閃きやイノベイティブな発想を大切にしています。
これも、わかっちゃいるけど…で止まらない...一つの事例なのでしょうね。
>5年後、10年後、場合によっては50年後のブランドの未来をどう描くのか。その未来に向かうための道筋を考えるのがブランドマネージャーの仕事です。戦略を立てて実行していくためには、ブランドの強み・弱みなど、カップヌードルのすべてを熟知していることが必要ですから、常にカップヌードルに一番詳しい存在でいられるよう努力しています。
ブランドとは?を実戦で知り尽くしている人ならではの発言ですね。
そして、最後に、このようなことを語っておられます。
>日清食品は、カップヌードルの本質価値を理解し、進化させるために恐れず変えていくことで、カップヌードルブランドを成長させてきました。ものづくりは、マーケティングでトレンドを探るだけではなく、物の本質価値を守り抜くことや、そこに込める意思やポリシーが非常に大切だと思っています。おそらくこれは、創業精神に近しい部分があると思うので、カップヌードルの様々な取り組みから何かを感じてもらえれば嬉しいです。
いかがでしょうか。私はカップヌードルに対する見方がちょっと変わりました。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)


