以下の記事が目に留まりました。

【What編】大企業の“現役”新規事業推進リーダーが語る「アイデアの落とし穴」
https://thefilament.jp/incubation/5221

本稿では2つのWhatに対する気づきが取り上げられています。

それでは、順番に見ていきましょう。

What編①:自社製品を売りたいだけ
この見出しを見て、ぎくっとしたあなた。健全な危機感を持っている証拠です。
いや、別に...というあなた。多くの人々が陥りがちな罠ですから、この機会に知識を吸収しておきましょう。

>私の経験で言うと、メーカーやSIerの方と協業検討をしたとき、最初に製品紹介を受けました。その後、課題に対しての解決策を考えたときにその製品ではカバーしきれず、結果的にその製品の仕様や既存のビジネスモデルが足かせとなって自由な発想ができなかったのです。

あるあるです。
だからといって、カバーできる製品を探せばいいの?というと...どうなのだろう?と頭を抱えてしまいます。

>ただし、その技術やパートナーとの関係がどこで生きてくるかわからないため、関係性は保っておき、必要な時にいつでも声がかけられる状態(関係性のストック)を持っておくとよいかもしれません。

ちゃんと書かれていました。こういうことなんです。
常にこういう意識を持って、関係性をつかみ、保って行くことが重要なことなのです。
このストックをどれだけ持っているかが勝負になってきますから。

>ネットですぐに調べられるような情報ではなく、その相手だけが知っている業界の情報や事例などがある場合は新しいアイデアの源泉になる可能性もあるので出来るだけ社外の方が持っている現場の生の声を聞くことをおすすめします。

Chat GPTではできないことに人間の価値が...という話が毎日のように出てきますが、まさにこういうことですね。

What編②:デジタル世界の残念な”ハコモノ”「プラットフォーム」
>プラットフォーム型のビジネスモデルで注意しないといけないのは、プラットフォームという箱を作れば、自動的に顧客とパートナーが集まってくると勘違いしないようにすることです。

これも、あるあるです。
そんなに簡単にできるのなら、誰もあれだけの投資はしません。

>始めに解決すべき課題があり、そのニーズを満たしていくことで獲得したアセットの有効活用や構築したビジネスモデルの横展開によって事業を広げていっているのです。そしてその過程で出来た顧客とパートナーのネットワークがそのプラットフォームの強みとなるわけです。

新規事業君、新規事業さんはわかっているのだけど、周囲が理解してくれないというケースが多いような気がします。
プラットフォームはいきなりできるものではなく、一つ一つの積み重ねの結果としてできるものなのですが、そこをわかってもらうまで、耐え続ける覚悟と諦めが新規事業君、新規事業さんには求められるのだよなと、常々、思います。

で、それを忘れて、いきなり、大きいプラットフォームを作って、垂直立上げをしようとすると、何が起こるかも書かれています。

>最初はコアな価値を軸に垂直に立ち上げ、その価値に共感・賛同するパートナーと一緒に顧客を集め、勝ち筋が出来たらそれを水平展開する。そのステップを無視した実態のないコンセプトだけの構想では、共感してくれるパートナーがなかなか集まらず利用者も増えないハコモノプラットフォームが出来上がってしまうのではないでしょうか。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください