以下は2023年5月に投稿した記事の再掲です。
改めて読み返してみたのですが、今日、ペロブスカイト太陽電池がこれだけ注目されることは全く予想していませんでした。
さらには、私自身がペロブスカイト太陽電池の技術実証~事業化支援を行っていることは完全に想像の外でありました(汗)。
ただ、一つ言えることは、以下で書いたことを実践してきたから、私自身の新規事業おじさん®事業として、支援案件をいただいていることは間違いないということです。

EV普及に強力な味方! 自動車業界も熱視線、次世代技術「ペロブスカイト太陽電池」とは何か
https://merkmal-biz.jp/post/39712

熱視線。次世代技術。xxxx。

またかよと思う方も多いのではないでしょうか。

私のように、長年、大手電機メーカーで働いてきたテキトー系新技術マニアはいざ知らず、またかよ、どうせ、1年後には...と冷めた目で見る方も多くおられると思います。

ですが、冷めた目で見ているだけでは、新たな機会をつかむことはできないのも事実。

なんかわからないけど、これはひょっとしたら?という可能性をキャッチする感度を上げる努力を続けていきたいものです。

多くを語ると、この連載の範囲を超えてしまうので、今回、目に留まった記事のここに注目すると良いかも?というくだりを挙げます。

長い引用ですが、おつきあいください。

もちろん、世界中から注目を浴びているペロブスカイト太陽電池には、実用化に向けてクリアしなければならない課題もある。産業技術総合研究所のウェブサイトによると、実用化に向けたキーワードは、・発電効率の向上・量産技術の開発・耐久性向上とのことだ。例えば、1平方センチメートル以下の小さな研究用サイズにおいて、ペロブスカイト太陽電池の世界最高の変換効率を出しているのは韓国である。問題は、発電効率を維持あるいは向上させながら、実用レベルの面積の太陽電池を作ることだ。

東芝エネルギーシステムズ(神奈川県川崎市)は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「太陽光発電主力電源化推進技術開発」事業において、フィルム型のペロブスカイト太陽電池(面積703平方センチメートル)で、大面積のものとしては世界最高のエネルギー変換効率「16.6%」を記録している。さらに、2023年2月から東急電鉄田園都市線青葉台駅の正面口改札前自由通路において発電実証実験を開始した。NEDOによると、ペロブスカイト太陽電池の発電コストについて、2030年を目標に従来型のシリコン太陽電池の14円/kWhと同等もしくはそれ以下の達成を目指しているとのことだ。

自動車への実装は少し先となるかもしれないが、従来のシリコン系太陽電池がペロブスカイト太陽電池に置き換わる時代は、意外とすぐそこまで来ているのかもしれない。

いかがでしょうか。

ここで着目したいポイントは、明らかに認識されている課題、そして、夢の世界(このケースでは自動車用太陽電池です)と現状のギャップ、距離です。ここに考えるヒントがありそうな気がします。画像のタイトルを入れてください