新規事業おじさんのつぶやき Vol.176 すべての事業は、かつて、新規事業だった
何を言い出すのか?
そんなの当たり前じゃん!
こんな声が聞こえてきそうです。
ですが、当たり前すぎることは当たり前すぎるゆえに気づかないということが往々にしてあります。
新規事業君、新規事業さんから相談をいただくようになってから、皆さんが既存事業のモノサシでものを言ってくる人々とのギャップに苦しんでいる姿を客観的な立場で見る機会が増えました。
そこから気づいたことが今回のお題であります。
すべての事業は、かつて、新規事業だった
自分たちが担当しているビジネスが存在し、自分たちが今やっていることをできているのは、かつて、先人たちが新規事業として立ち上げてくれたから今日があるわけですね。
ただ、人間の慣れというのは怖いものです。成熟事業の域にまで達した事業はある一定の型が確立されて、それに沿ったお作法で業務が進められます。
過去の多くの試行錯誤を経て洗練されてきたものですから、それに従うのが一番確実です。
ですが、その事業が新規事業だった頃における様相は全く違うものだったはずです。
なのに、このことが意識から飛んでしまっている人々が大多数であるというのが現実でしょう。
一方、すべての事業、ビジネスには寿命があります。
それゆえ、新規事業を生み出し続けることが必要になります。
だからこそ、新規事業君、新規事業さんだけでなく、既存事業おじさん、既存事業君、既存事業さんも、み〜んなでこのことを時々は思い出すように努めたいものだと思うのです。
すべての事業は、かつて、新規事業だった。
(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)

