以下の記事が目に留まりました。

仮説を持たずに現場に飛び込め!「ビジネス人類学」で見えてくる新しい景色
https://dentsu-ho.com/articles/8631

仮説を持って。どういう仮説を立てていますか。仮説なしでは得られるものは極めて限られます。
年中、こんなことを考えて、アドバイスしている私には「えっ?」と思わせるタイトルが気になって、目を通してみました。

>厳密には仮説を持たないわけではなく、「仮説を検証するために調査をするわけではない」という方が正確なように思いますが、かっこよく言うと、仮説という色眼鏡があると真実が見えづらくなるからです。

仮説という色眼鏡....う~ん、確かにそうだ。唸ってしまいました。

>企業を観察していると、「あれ何だろう?珍しいな、面白いな」と思うことがあります。聞いてみると「えっ、こんなことしているのうちの会社だけなんですか?」と驚かれるんです。そういうところに、組織文化を理解するカギがある気がします。

これは私自身も多くのケースを目にしてきました。ずっと、中で生きてきた人々には当たり前すぎてわからないことって多いんです。

>特に大企業は、確実に勝とうとする姿勢が社員にも組織にも感じられます。確実に業績を上げて株価を維持しなければならないという事情があるわけです。しかし、頼りの既存事業が先細りになっていく中で、確実に業績を上げつつ、なかなか当たりにくい新規事業に取り組むのは、これまでの「真面目な姿勢」だけでは難しいかもしれません。

この問題は本当に根深いものがあります。何とかしなくてはならないと思うのですが、では、どうするのか?....本当に難しい問題です。

>他に日本企業に共通することとして、ロジカルシンキングのようなものが常にビジネスシーンに求められているなと感じます。しかし、実は日本人的な感性って、ロジカルシンキングの対極にあるものなんじゃないかなと思うんですよ。どんどん分析して論理的に切り分けて、一つ一つの要素を考えるというよりも、社会や文化を全体として捉える能力が高いんじゃないかな、と。

この指摘には唸らされました。私自身、ロジカルシンキングに偏りすぎていないか?と反省しなくてはならないなと。

(本稿は2023年に投稿したものの再掲です。)画像のタイトルを入れてください