CVR改善率約217%、食品ECのLPのビフォーアフター分析
CVR改善率約217%、食品ECのLPのビフォーアフター分析

前回の学校法人CVR140%増加の前後分析に続き、他社のWebサイト改善事例から、前後分析をして、一般サイトに転用できるアイデアをまとめました。
今回は、株式会社結わえるが展開する健康食「寝かせ玄米®」のLP改善事例です。スワイプ型LP制作ツール「LPcats」を提供する株式会社エフカフェのプレスリリースによると、LP中盤の「お客様の声」エリアをUGC風デザインへ改修したところ、ABテストでCVR改善率約217%、統計的有意差判定で勝率97.28%を達成したとのことです。
AIがUGC提案しCVR217%改善を達成|結わえる様 施策事例|LPcats
自己紹介
こんにちは、Web365の野田です。
普段、Web365というフリーのWeb担当として、クライアント企業への
Webから売上増を目標に、企業データ分析、Webサイト分析改善
(分析・制作・マーケティング)をワンストップでサポートしております。
これ以降の解説についての補足
他社のWebサイト改善事例から、該当ページの期間前後分析や他の参考情報を調査し、一般サイトに転用できるアイデアをまとめました。
転用可能な5つの型
① 「お客様の声」をUGC風デザインへ改修する

課題
LP中盤の「お客様の声」エリアへの平均滞在時間はわずか1.1秒。信頼・共感が形成されないまま、終盤の判断で離脱する構造になっていたとのことです。
解決
LPcatsのAIレポート機能による行動データ分析をもとに、このエリアを画像・強調色・視線誘導を再設計したUGC風デザインへ改修。ABテストで既存デザインと並走させて検証した結果、CVR改善率約217%、勝率97.28%という成果につながったそうです。
型:声にビジュアルを添える。 テキストだけの声は流し見される。画像・星評価を添えることで、信頼形成のスピードが上がります。
② 縦長LPをスワイプ型に分解する

ビフォー
2023年時点のLPは、電話・メールのイラストから始まり、専門家コメント・商品カルーセル・チャレンジシート画像・長い注文フォームまでが1本の縦スクロールに詰め込まれていました。
アフター
現行版はこれをPOINT1〜5のスワイプ型タブに分解し、1ステップずつ順序立てて見せる設計に変わっています。LPcats自体、「スマホでなじみのあるスワイプUIで、飛ばされず読まれるLPを作る」という発想を軸にしたツールです。
型:情報を1ステップずつ見せる。 縦長スクロールをスワイプ型に分解し、読み飛ばしを防ぎます。
③ 埋もれた信頼材料を独立させる

ビフォー
2023年時点は、専門家(津川友介氏)のコメントが長い説明文の中に埋もれていました。
アフター
現行版はこれを独立したPOINT4カードとして切り出し、さらに「累計販売数2,000万食突破」「継続率92%」「多数のメディア掲載」を別モジュールとして追加しています。
深堀り
このメディア掲載が編集記事か広告出稿かはLPだけでは判別できませんが、結わえるの公式サイトには「プレス」「メディア」両方のアーカイブがあり、常設の取材申込導線を備えて何年も継続更新されていました。数字の裏付けは、こうした地道な広報活動の積み重ねの結果でもあります。
型:埋もれた信頼材料を独立させる。 専門家コメントや実績数値は単独モジュールとして切り出す。地道なPR活動の積み重ねが、露出量そのものを信頼材料にします。
④ FAQを「説明」ではなく別の形で回収する

ビフォー
2023年時点は「よくあるご質問」がアコーディオンにまとめられ、開かないと答えが見えない状態でした。実際の4問は以下の通りです。
- 寝かせ玄米®と玄米の違いは?
- 酵素玄米ですか?
- 下痢になりませんか?
- 賞味期限はどのくらい?
アフター
現行版でこの4問の行方を1つずつ追うと、実に興味深い結果になりました。「賞味期限」だけは商品詳細のスペック表に明示。「下痢になる?」はレビューや腸活訴求への転換で間接的に払拭。「酵素玄米か?」は無回答のまま「寝かせ玄米®」という商標名で独自カテゴリ化。そして「玄米との違いは?」は論理的に説明せず、「えっ、これが玄米!?もちもち食感」という体感コピー1つで示していました。
型:疑問は説明でなく体感で応える。 FAQ形式にせず、事実は明示、懸念は体験談へ転換。
⑤ 独自製法を商標化し、比較から抜け出す

ビフォー
これは課題でなく以前からの取組みについてです。「玄米」「酵素玄米」は一般名詞であり、他社製品と横並びで比較されやすいカテゴリです。株式会社結わえるは2010年1月に商標出願、2012年2月10日に「寝かせ玄米」として登録しました(登録第5468994号)。
アフター
Googleトレンドで検索関心度の推移を見ると、「玄米」自体は2005年から一貫して検索関心度30〜90の巨大な一般カテゴリです。その中で「寝かせ玄米」は登録前ほぼゼロだった検索関心度が2013年以降に急上昇し、2014年に最大値100を記録、緩やかに伸びていた「酵素玄米」も上回りました。巨大な母集団の中に、自社語だけの成長曲線を作った形です。
型:独自製法を商標化する。 一般名詞のカテゴリで比較されるのを避け、固有名詞化して独自カテゴリの代名詞になります。
5つの転用可能な型(再掲)

① 「お客様の声」をUGC風デザインへ改修する
② 縦長LPをスワイプ型に分解する
③ 埋もれた信頼材料を独立させる
④ FAQを「説明」ではなく別の形で回収する
⑤ 独自製法を商標化し、比較から抜け出す
出典:
- 株式会社エフカフェ プレスリリース「【導入事例】株式会社結わえる、スワイプ型LPの『お客様の声』をLPcatsのAIアナリストがUGC風デザインへ改善提案、CVR改善率約217%を達成」(PR TIMES)
- 特許情報プラットフォーム(J-PlatPat):商標「寝かせ玄米」登録第5468994号
- Google トレンド:「寝かせ玄米」「酵素玄米」「圧力玄米」「玄米」の検索関心度推移
- 結わえる公式サイト「プレス」「メディア」アーカイブ
今後も事例から前後分析した改善アイデアを作成しますのでお気軽にフォローください。

