新規事業に限らず、ターゲット市場を調査するために、その業界の企業へのヒアリングを行うという経験は皆さんも一度ならず経験されていると思います。

では、何社にヒアリングするのか?
どの企業にヒアリングするのか?

よくあるケースを見ていきましょう。

「業界トップレベルの企業数社にヒアリングする」

これでOKとなる条件を挙げてみます。

市場が安定して、業界内の序列が固定化しており、新規参入の可能性が低い。
市場に提供される製品、サービスが同質化している。
製品、技術が成熟化しており、イノベーションの余地が少ない。

では、新規事業の市場調査においては、どうすればよいのでしょうか?

業界のリーダー、チャレンジャー、ニッチャー、フォロワーのどれにコンタクト先各社が該当するのかを見極める。

新しいものを受け入れる可能性が高いのはチャレンジャー、ニッチャーです。これらの企業群の声をよく聞き、次につなげることが大事です。

一方、リーダー企業が乗ってくる時は急ぐ必要があります。リーダーが動く時はチャレンジャー企業も動いているはずだからです。

そして、他業種から参入する可能性のある企業を想定します。

世にいうディスラプターになるかもしれない企業群です。これらの企業群をピックアップする際には、広く、可能性を想定する必要があります。

今日はここまでとします。

実際に実行する際には、こんなに単純化した話ではなく、個々のケースごとに見ていかなくてはなりません。

とは言っても、これは経験豊富な人々にとっても難度の高いものです。

ですので、経験豊富な方にお話してみるということが有効な打ち手になるかもしれません。
経験豊富な方はそれがどれだけ大変なことかをわかっていますから、遠慮せずにお願いしてみましょう。

できないことはみんなでやろう。

(本稿は2022年に公開した記事の再掲です。)