私は役定さんになり、第二の人生を異業種他社のお世話になって、新規事業おじさんとして活動しています。
世に言うシニア層というやつですね。

シニア個人、シニアを抱える組織と下の世代の方々それぞれに、いろいろな問題、葛藤に直面しています。

一つだけ、これは自然の摂理として変わらないことがあります。

人は誰でも齢を喰う。

役職定年、本当の定年という節目を超えて、新たな機会にチャレンジしていきたい。

どうやって、その機会をつかんでいくのか。創造するのか。

早い段階でFIREしたいという方は別ですが、多くの人々にとっては、ある意味、必ず直面することになる、共通の課題ではないでしょうか。

かくいう私は、本当にありがたいと思っているのですが、34年勤務した某大手電機メーカーでの役職定年の崖を超えて、某総合商社グループに3年半もお世話になっています。

そして、今日、新規事業おじさんとしての活動機会をいただいています。

これこそが私自身にとってのシニア機会であります。

そんな私の実体験から思うことを挙げてみましょう。

・組織のマネジメントラインに入っていると、思っていても言えない、できない、手を出せないことというのがあります。

一方、シニアおじさんは、第一の人生で同じことを経験していますから、マネジメントを担う人々の苦労に想いを致しながら(本当かよ!!という声が聞こえてきそうですが)、しがらみのない立場を活かして、いろいろな動き方ができるようになります。(うそ!!という声が聞こえてきそう...ああ。)

・第一の人生を生きた会社、第一の人生でお世話になった方々とのつながりを最大限に活用して、「現役の皆さんはOBだから気楽に話せる」というアドバンテージを活かして、いろいろな動き方ができるようになります。

・齢を喰うと、衝突するエネルギー自体が減少してくるので、「皆さんの話をとにかく聞く」ということが自然体でできるようになります。それによって、第一の人生では見えなかったものが見えるようになります。

とりあえず、3つ挙げてみたら、こんな感じになるのかな?と思っております。

実は、これら3つの要素は新規事業プロジェクトを進める上で大いに役立つことなのです。(そういう特徴を選んで、挙げてみたのですが。)

新規事業 × シニア機会 の意図するところを感じ取っていただけたでしょうか。

(本稿は2022年に公開した記事の再掲です。)