新規事業おじさん®のつぶやき Vol.483 10億円の新規事業では「価値がない」と言われる“大企業あるある”
(本稿は2024年に掲載したものの再掲です。)
以下の記事が目に留まりました。
10億円の新規事業では「価値がない」と言われる“大企業あるある”
大企業の新規事業が失敗する“構造的な理由”とは?
https://logmi.jp/business/articles/330986
数億円から10億円程度の新規事業をいくつか立ち上げたものの、社内で「その規模では価値がない」と評価されたことはありませんか(笑)? 弊社のお客さまは、数千億円から数兆円規模の企業が多いので、「10億円規模の事業では経営陣が納得しない」というフィードバックを受けるケースがあります。
あるあるですよね。私自身も顧問先企業様から、この悩みをよく聞きます。
また、「新規事業に対して短期でROI(投資収益率)の説明を求められたことはないか」ともよく聞かれます。顧客の声を聞き、PMFを達成しつつも、成長がまだ立証できていない段階でROIを説明するのは難しいものです。バイアスがかかってしまうこともあり、「蓋然性が足りない」と指摘されることが多いのではないでしょうか。
これもよく聞きます。
事業ポートフォリオを見た時、新規事業の比率が低すぎる企業は、新陳代謝がなくサステナビリティが低いと評価されることがあります。しかし、「新規事業をやればいいのか」という問いに対しては、成功率の低さが問題です。
20年前にも、この問題を聞いたなあと思い出しました。
ベンチャー投資でもプロのキャピタリストが投資しても、高いリターンが得られることは当たり前ではありません。新規事業の経験がない方が取り組む場合、成功率はさらに低くなるのは間違いありません。しかし、積極的に新規事業に取り組む企業ほど成功率が高くなります。
そりゃそうだ。
これは、シリアルアントレプレナーのように繰り返し経験を積むことで、成功の再現性が高まるためです。スタートアップ経営者が何度も成功を重ねるように、大企業でも同じ人が新規事業を繰り返すことで、成功率が上がるのです。
そうなんですよね。
ただし、大企業では一度失敗すると異動させられることが多く、別の人が新規事業に取り組むため、シリアルアントレプレナーが生まれにくい構造になっています。これが成功率を上げにくいジレンマになっているのです。
だが、現実はこれが...あるあるですね。
新規事業の成功は、内容そのものよりも、仕組みとチャレンジの回数に因果関係があります。そのため、会社としてもこの部分を重視する必要があります。
あっ、そうか!
本業の不振や余剰資金に頼らず、仕組みとして「新規事業で何割の収益を上げるべきか」「何千億円規模の事業を作るべきか」を明確にし、企業価値向上やステークホルダーへの説明も含めて取り組むことが、当たり前の経営戦略です。
そうではあるのですが....
日本企業では、特定の取引先からの受注のみで成長してきた経営者が新規事業に取り組んだ経験がなく、そうした仕組みを十分理解していないことも少なくありません。結果として、このような課題が根本的に理解されていないケースがあるというのが、私たちの実感です。
そこかしこで目にする光景...
私たちのお客さまでも多くの失敗パターンが見られます。残念ながら、事業の内容が原因ではないケースも非常に多いのです。
どのようなケースでしょうか。
例えば、事業の筋が良くても、PMFを達成しているにもかかわらず投資しない、優秀な人材をアサインしない、意思決定が遅すぎて良い事業が死蔵してしまうこともあります。また、既存の事業部や他部署が非協力的で、自前にこだわりすぎてスケールできないこともよくあります。
あるあるですね。
スタートアップは大企業と組むことに抵抗がない一方で、大企業同士での協業には営業部の力関係やパワーバランスなどがあり、「自前主義」を取り除けないケースが多いです。これにより、大きな需要やマーケットが見えているにもかかわらず、さまざまな理由で途中で止まってしまうことがよくあります。
これは本当に昔から変わらないですね。
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