新規事業おじさんのつぶやき Vol.6 道具としての理論
今から20年以上前のことです。
私は携帯電話用電池の海外セールスを担当していましたが、何を思ったか?、ある時から、自分自身のセールスとしての限界を感じていました。
では、どうするのか?を考えた末出した答はマーケティングへの転向でした。
電子デバイス領域でのマーケティングは巷で言うところのマーケターとは異なります。イメージとしては事業企画的なミッションが色濃いと思っていただければ当たらずとも遠からずと言えましょう。
これが後に新規事業おじさんを名乗ることになる新規事業野郎の誕生秘話です。
その新規事業野郎が最初にぶつかった壁は、それまでの経験知が全く通用しない世界に飛び込んだことによるものでした。
ですが、自分で選んだ道です。後戻りはできないし、したくもありませんでした。
それからです。今の自分では到底できない、若かったからできた必死の闘いが始まりました。
経営戦略、マーケティングを中心に理論書、ケーススタディ本、経営者回顧録等々、片っ端から読みまくりました。文字通り、片っ端からです。
それがスタート期の基盤形成に大きく役立ちました。
この基盤の上に、今日の新規事業おじさんが存在します。
新規事業は既存事業の経験値がほとんど役に立たないと思わなくてはなりません。(ちょっと誇張は入っていますが、それだけでは絶対に無理です。)
そこで、理論が道具として登場するのです。
新規事業を担当したいと思っている方は、ぜひ、理論を学習して、来たるべき時に備えましょう。
できないことはみんなでやろう。
(本稿は2022年に公開した記事の再掲です。)