新規事業おじさん®のつぶやき Vol.472 エンタメ事業でのソニーとパナソニックの明暗を分けたもの
(本稿は2024年に掲載されたものの再掲です。)
以下の記事が目に留まりました。
エンタメ事業でのソニーとパナソニックの明暗を分けたもの
2社の事業多角化から考える、新規事業のヒント
https://logmi.jp/business/articles/330945
記事の前段でエンタメとメディアの歴史を興味深く語っていますが、ここでは割愛します。(興味の湧いた方は本文をお読みください。)
>ソニーとパナソニックは明暗を分けた時代がありました。
>ソニーは1989年、ちょうど(売上が)3兆円だった時にコロンビア(・ピクチャーズ)を買うんです。(当時エンタメは)全体の1割5分ぐらいで、まだ電機が強かった時代に、ソニーはハリウッドに行きました。
>パナソニック(当時松下電機産業)もマネをしてMCAを買うんですけど、これ(エンタメ)は1割未満なんですね。1990年代前半は日本が最高潮だった時期で、この時パナソニックのトップと当時のユニバーサルのトップの会談を見ていると、視点が違い過ぎていておもしろい。
確かに違ったよねということを思い出しました。
>2010年はWeb2とデジタルの時代で、ソニーはiPhoneやiPadにやられちゃったんですけど、エンタメは本当にすごかったんです。でもこの時も時価総額は約3兆円で、実はあまり評価されていなかった。
>むしろ「エンタメを切り離して、別会社にしたほうが良くない?」「エグジットしろ」「ソニーを分解しろ」ともよく言われていた時代でした。
2010年ころのソニーの評価は厳しかった時代でしたね。
>2010年代後半になってから出てきた話で『ドキュメント パナソニック人事抗争史』という本もありますが、「1995年に、なぜ彼らは(エンタメを)手放したのか」と話題になりました。2020年にはソニーは(時価総額)13.4兆円、2023年は18兆円になっています。一方パナソニックは3兆円。(時価総額は)6倍の差になり、売上もようやく差がついています。
だが、結果的にこうなったというのは歴史が語っている事実。
>ソニーは2010年代後半のストリーミングの時代に、ゲームも音楽も映画もOTT(インターネットで提供されるサービス)で配信されるようになった。音楽もストリーミングになり、ゲームもサブスクリプションに。2010年代はエンタメ系が3割だったのが、10年かけて今では6割になりました。
>ソニーグループ株式会社から「これからは全グループ、エンタメを意識せよ」となったので、ソニーのエンタメじゃない部門が、今すごく焦ってキャッチアップしようとしているんです。
>1995年にすでに勝負は決しているんだけど、そこから15年ぐらいは「いや、ソニーはイケてないね」とずっと言われ続けていたんですね。でもIPビジネスの波が来て、ストリーミングとすごく相性が良かったので、この5年でこうなった。
この流れをしっかり捉えた唯一の日本企業がソニー。すごい会社ですよね。
そして、ソニーミュージックをめぐるいくつかの興味深いエピソードが紹介されています。
>「ソニーのメーカー部門で電気機器作っているやつができるわけねえだろ」とゼロイチで組織をつくって、10年かけてエピックレコードで音楽レーベルの日本一になった。
>ソニーミュージックからプレイステーションが生まれます。(プレイステーションは)ソニー本社じゃないんですね。「ソニーミュージックはいろいろとソフト系をやっているだろ」とプレステの部隊ができて、ここからソニー・インタラクティブ(エンターテインメント)という2兆円の会社が生まれます。
>同じ1997年に「アニメもやろうぜ」とソニーピクチャーの部隊に資本参加してできたのがビジュアルワークスで、今のアニプレックスです。最初の10年ぐらいは調子が悪くて、2003年『鋼の錬金術師』、2006年『Fate』シリーズとやってきた中で、ついに2019年に『鬼滅の刃』を引き上げてしまう巨大アニメ企業になってしまった。
ちょっと、では、自分はどうするか?ではなく、とにかく、すごいことをやってきた会社があるという話に終始してしまいました。

